相場の振り返り(2022年9月2週目)~S&P500 株式相場 経済指標 雑感~

FOMC

こんにちは。YOSHIです。
この記事では、S&P500を中心に一週間の株式相場を振り返り、今後のスケジュールを確認します。

週末に相場状況を整理し、来週の相場に向かいましょう。

目次

各指数の一週間の動き

相場状況の把握するためには、S&P500や日経平均などの指数だけでなく、コモディティや仮想通貨などの状況も把握し、経済全体の動向を理解することが重要です。以下に一週間の動きをまとめました。

S&P500

世界の優良企業500社を集めたインデックスであるS&P500の一週間の動きをまとめます。地合いの認識のためにS&P500の動きを中心にフォローすることをお勧めします。

月曜+1.06%リスクオン継続。NY連銀消費者調査にて、3年先のインフレ予想が2%台に低下。アップルが上げを牽引。S&P500 安値から6%一直線に上昇。MMFI 57.5。
火曜-4.32%CPIショック再び。CPI (総合:結果8.3% 予想8.1%、コア:結果6.3%、予想6.1%)の結果、インフレ加速。9月FOMCにて100bp利上げの話も浮上。
S&P500 1週間の上げ幅をすべて吐き出す。出来高大。MMFI 38.7。
水曜+0.34%小幅に反発。Dead Cat Bounds。生産者物価指数(結果-0.1%、予想-0.1%)。
S&P500 昨日の暴落から一旦の反発。MMFI 38.75。
木曜-1.13%反落。フィラデルフィア連銀製造業景気指数(結果-9.9、予想2.8)、景気減速を示唆。FOMC待ち。100bpの利上げ警戒で金利上昇。
S&P500 昨日のDead cat boundsから安値を探る展開。MMFI 36.6。
金曜-0.72%下落継続。ミシガン大学消費者信頼感指数(結果59.5、予想60.0)、100bpの利上げ見込みはやや後退。FOMC待ち。
S&P500 長い下髭。 出来高特大(SQ日)。MMFI 37.4。

先週の大幅上昇から一転、火曜のCPIを受け一気にリスクオフとなってしまいました。水曜にDead Cat Boundsし、木・金と更に下落と教科書的な動きとなりました。最終的には5%近い大幅下落しています。

現状、金曜に長い下髭を引いていますので(出来高は大きいがSQの影響が大きく評価不能)、ここらで下げ止まる可能性もありますが、内容が最も重いインフレ継続ですので、下落トレンドが継続し、下落のバンドウウォーク(ボリンジャ―バンドの-1σと-2σを挟んだ下落)が生じるリスクがあります。明確な反転が確認できるまで、特にロングポジションは短期で立ち回る方がよいと思います。

なお、先週のblogでは、落ちるナイフの反転のサインについて考察しました。
今回のナイフのポイントは以下です。オシレーターは、MACDなどはDead Crossしたばかりですしまだまだです。

  • 下落要因の織り込み具合:9月発表CPIの踏まえた利上げ見通し(9月100bpなど)
  • チャート:下落水準、オシレーターの反転シグナル

インフレ⇒8月発表のCPI、PPIにてインフレピークアウトを示唆する結果。7月雇用統計の結果、賃金インフレ懸念。9月発表のCPIの結果インフレ加速

利上げ見通し⇒7月FOMC 75bp利上げ。政策金利2.5(中立金利)ジャクソンホール会議「利上げは長引く、利下げに転じるのは遠い」各地区連銀総裁「今年は利上げをきっちり継続して政策金利は4%を超える水準までもっていく。来年の早期利下げ転換はない」Fed watcher Nickの「9月は75bp利上げが濃厚」9月発表のCPIを受け、9月100bp利上げの可能性が台頭。

景気⇒2四半期連続 GDPマイナス成長でテクニカルリセッション入り。米国のリセッションは全米経済研究所(NBER)が判断。ミシガン大学消費者信頼感指数は50を超えておりそれ程景気が悪くありません。原油やコモディティ価格が上がってきています。

決算⇒GAFAM含めそれ程悪くないものの、フェデックスなど一部、悪い決算もみられる。

主な経済指標/今後のスケジュール

経済指標の結果を受けてアタフタするのではなく、先取りして投資戦略に反映させましょう。

8/25-27 ジャクソンホール会合
9/2 雇用統計
9/5 レイバーデイ(米国休場)
9/6 ISM非製造業指数(8月)
9/13 CPI(消費者物価指数)
9/15 フィアフィラデルフィア連銀製造業景気指数 (9月)
9/22 3:00 FOMC声明、政策金利発表、3:30 記者会見

9/27 23:00 消費者信頼感指数
9/30 21:30 PCEデフレーター
10/3 23:00 ISM製造業購買担当者景気指数
10/5 21:15 ADP雇用統計、23:00 ISM非製造業指数
10/7 21:30 雇用統計
11/1-2  FOMC
11/8 米国中間選挙

来週はFOMCです。先日発表のCPIを受け、利上げ幅が75bpか100bpか、今後の利上げ見通しをどのようにパウエル議長がどのような声明を出すかが焦点です。インフレは収まっておらず、来年の利下げなどいっている場合ではないでしょう。

9月は相場のサイクルで行くと下落の月なので引き続き注意です。しかしながら、気づけばもう9月も終わりが見えてきていますし、11月には中間選挙を控え、バイデン政権から経済刺激策が示される可能性もあります。この下落のターンが終われば、意外高のターンが来るかも知れません。

相場のサイクル(季節性)については、noteを発行して解説していまので、よければご参考ください。

相場雑感

さて、今週は最も恐れていたインフレ継続の結果が出てしまいました。過去の話は聞いていましたがインフレというのは抑えるのが本当に難しいんですね。今回、私は株式投資を始めてから初めてインフレ局面に立ち会っていますが、利上げもしっかり行い、原油などのコモディティ価格は下落しているにも関わらずインフレはなかなか収まらないし、長期金利も下落したかに見えたのに再度高値を取りに来ていますし、株式市場は右往左往してボラティリティが高いしで、今年の難易度は本当に高いですね。

株式投資は当然ながらお金を増やすことが目的ですが、今年のように難しい局面ではなかなかお金が増えません。しかしながら、生き残ることで貴重な経験値が詰めます。これも大事なリターンです。また、私は昨年末から情報発信を始めましたが、発信のためには、相場に起きている出来事や、指数やコモディティ、金利の動きなどの動きをつぶさにフォローする必要があり、今年は相場や経済に関する経験値がものすごい勢いで蓄積されていると感じています。アウトプットのメリットですね。可能な限り続けていきたいです。

ではまた。

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この記事を書いた人

①株式相場の状況を発信
②長期投資のコツを発信
③CFD取引の経験談をわかりやすく発信

2016年投資開始|株ブログ350記事以上

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