
こんにちはYOSHIです。
この記事では一週間の株式相場を振り返り、今後のスケジュールを確認します。週末に相場状況を整理し来週の相場に備えましょう。
相場の振り返り
S&P 500日足チャート


まずはS&P500のチャートを確認していきましょう。
- トレンド:ステージ1入り(上昇トレンド)
- ボリンジャーバンド:+1σに乗せる バンドウォークが始まるか?
- StochRSI(一つ目):上に張り付き
- MACD(二つ目):綺麗に上昇継続
- RSI(三つ目):50越え 60.72とまだ過熱感なし
- DMI(四つ目):DMI+優位 強い状態
総括すると「上昇トレンド開始の可能性があるチャート」です。鍋底を形成し綺麗に上昇してきました。ステージ1といわれる上昇トレンドに入っています(黄色背景)。目先は底から一気に上昇してきたので一旦調整が入る可能性はありますが、RSIはまだ60.72と過熱感はなく、押したら買い向かうとよいチャート形状です。
続いて一週間の値動きと出来事を振り返ります。
米国市場 一週間の動き


今週は、火曜日のパウエル議長の発言と木曜のCPIに大きな注目が集まりました。パウエル議長の発言では利上げ見通しに関するコメントはほとんどなく買い安心感が広がりました。木曜のCPIの結果は予想と同じ数字であったものの、エネルギー、中古車が押し下げていて他のサービスなどのインフレの数値はむしろ上昇しているという微妙な内容でした。しかしながらその後に発表されたハーカー総裁のハト派発言「今後は0.25bpずつの利上げが適切」により上昇しました。
今週は、色々ありつつもどうにかこうにか上昇してきたという印象です。ここまで大きく売られていたのでショートカバーも入っていると思われます。
続いて、日米の各指数や仮想通貨、米国のそれぞれのセクターの動き、コモディティ等の動きを確認します。なお、今年はドル安になり新興国に資金が集まりそうという話があるのでインドとフロンティアマーケット(ベトナム、モロッコ、カザフスタンなど)の動向を追加しています。
各指数/米国セクター/コモディティ 一週間の動き


米国市場は2週連続で上昇ました。今週は長期金利が下落したこともあり、ナスダックやラッセル2000が大きく上昇しています。セクターでは航空、クリーンエネルギー、半導体、小型株が大きく上昇しています。日本市場は小幅に上昇していますが、ドル安、円高が進行したことで日経平均の重しになっています。コモディティは天然ガス以外は大きく上昇。天然ガスは下落が止まりません。あまりフォローできていないのですが、12/19から下落のバンドウォーク(ボリンジャーバンド-1σと-2σの間の下落)が続いており50%近くも下落しています。一体、何が起こっているのでしょうか😂
マクロ環境のまとめ
インフレ
2022年11月 、12月 、2023年1月CPIにて3カ月連続でインフレの収まりを確認。
利上げ見通し
2022年7月 75bp、9月 100bp、11月75bp、12月50bp利上げ(利上下幅縮小)。2023年の政策金利の上限見通し5.1%。2023年中の利下げには否定的。2月25bp利上げ観測93%
景気
2四半期連続 GDPマイナス成長でテクニカルリセッション入り。ISM製造業・非製造業共に50を下回る。
決算
軒並み冴えない決算。各企業が大規模なレイオフを実施。
主な経済指標/今後のスケジュール


来週は、いくつか経済指標の発表がありますが大きなものはないです。現在は「bad news is good news(悪い経済指標→FRBによる引き締めの後退→長期金利の低下→株価上昇)」の相場環境なので、それぞれの経済指標の結果を受けて株式相場がどう反応するか観察していきたいと思います。


相場雑感
今週は綺麗に上昇し、相場の雰囲気は随分よくなってきましたね☺ インフレ・利上げの見通しもやっと目途が立ってきました。これから決算シーズンを迎えるのでリスクイベントになりますが、決算予想は悪い会社が多いと思うので逆によい結果がでると株価を押し上げる材料になると思います。一方で徐々に楽観的になりつつあるので、サプライズの悪材料があると暴落が起きるリスクもあります。長いトレンドで見るとインフレ・利上げはピークアウト⇒長期金利が低下⇒株価上昇がメインシナリオと思いますので注意しつつもしっかりとポジションを構築していきたいです。
ではまた。


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