相場の振り返り(2022年9月1週目)~S&P500 株式相場 経済指標 雑感~

株式相場

こんにちは。YOSHIです。
この記事では、S&P500を中心に一週間の株式相場を振り返り、今後のスケジュールを確認します。

週末のうちに相場状況を整理し、来週の相場に立ち向かいましょう。

目次

各指数の一週間の動き

相場状況の把握するためには、S&P500や日経平均などの指数だけでなく、コモディティ市場や仮想通貨などの状況も把握し、経済全体の動向を理解することが重要です。以下に一週間の動きをまとめました。

S&P500

世界の優良企業500社を集めたインデックスであるS&P500の一週間の動きをまとめます。地合いの認識のためにS&P500の動きを中心にフォローが重要です。

S&P500 日足チャート
月曜休場
火曜-0.41%続落。ISM非製造業指数(結果:56.9 予想:55.1)が予想を上回る。長期金利上昇が止まらない。ドル円一時143円台 異常な円安が進行。MMFI 34.17。
水曜+1.83%大きく反発。Fed watcher Nick「9月は75bp利上げが濃厚」との記事で長期金利低下。株価が上昇。ドル円一時145円に迫る。S&P500 61.8%押しで反発。出来高それなり。ショートカバー主体か。MMFI 41.83。
木曜+0.66%続伸。パウエルFRB議長のタカ派発言、ECB75bp利上げで下落するも上昇して終了。金利上昇を株価は織り込み。S&P500 オシレーター反転。MMFI 44.23。
金曜+1.53%リスクオン継続。ウォラーFRB理事「大幅な利上げ支持」、9月FOMC 75bp利上げは完全に織り込み。金利上昇もストップ。S&P500 3日連続の大幅上昇。MMFI 52.10。

S&P500は火曜日に下髭を下髭を引いて反転。そこから3日間大幅上昇となりました。きっかけはFed watcher Nickの「9月は75bp利上げが濃厚」との記事でした。この記事で9月の利上げ幅は75bpとなりました。現在、75bpの利上げ見込みは91%となっています(参考:https://www.cmegroup.com/ja/trading/interest-rates/countdown-to-fomc.html)。

8月後半の酷い下落トレンドの理由は、9月の大幅利上げ懸念と2023年の早期利下げ懸念によるものでしたが、FOMCメンバーから度重なる発信により完全に織り込まれた形です。

チャートでは、売られ水準まで売り込まれたところから綺麗にMACDなどのオシレーター指標が反転しています。7月安値と8月高値から算出したフィボナッチリトレースメントを見てみると、高値から61.8%押しを少し割り込んだ位置で反転しています。この8月中旬からの下落相場は、落ちるナイフ掴みになるリスクがありましたが、反転には以下のポイントを注視していたら早めに動けたかも知れません。

  • 下落要因の織り込み具合:今回は9月の大幅利上げ・2023年の利下げ見込み
  • チャート:下落水準、オシレーターの反転シグナル


インフレ⇒8月発表のCPI、PPIにてインフレピークアウトを示唆する結果。7月雇用統計の結果、賃金インフレ懸念。

利上げ見通し⇒7月FOMC 75bp利上げ。政策金利2.5(中立金利)ジャクソンホール会議「利上げは長引く、利下げに転じるのは遠い」各地区連銀総裁「今年は利上げをきっちり継続して政策金利は4%を超える水準までもっていく。来年の早期利下げ転換はない」Fed watcher Nickの「9月は75bp利上げが濃厚」

景気⇒2四半期連続 GDPマイナス成長でテクニカルリセッション入り。米国のリセッションは全米経済研究所(NBER)が判断。ミシガン大学消費者信頼感指数は50を超えておりそれ程景気が悪くありません。原油やコモディティ価格が上がってきています。

決算⇒GAFAM含めそれ程悪くない。

主な経済指標/今後のスケジュール

経済指標の結果を受けてアタフタするのではなく、先取りして投資戦略に反映させましょう。

8/25-27 ジャクソンホール会合
9/2 雇用統計
9/5 レイバーデイ(米国休場)
9/6 ISM非製造業指数(8月)
9/13 CPI(消費者物価指数)

9/15 フィアフィラデルフィア連銀製造業景気指数 (9月)
9/20-21 FOMC
11/1-2  FOMC
11/8 米国中間選挙

来週はCPIですね。先月のCPIではインフレピークアウトが確認されましたが、今月は継続性に注目です。もし、インフレがひどくなっていたら株価は下げるとは思いますが、利上げ幅は最大限行うことを既に織り込んでいますので、株価が下げても限定的ではないかと思います。今週後半の上昇に乗れていない投資家が多いと思うのでよい押し目を作ってくれるかも知れません。

一方で、9月は相場のサイクルで行くと下落の月ですし、あくまで下落トレンドの渦中にありますので引き続き注意が必要です。相場のサイクル(季節性)については、noteを発行して解説していまので、よければご参考ください。

相場雑感

今週もFRBメンバーからの発信があり、一貫して「今年は政策金利は4%を超える水準までキッチリ利上げ継続。来年の早期利下げ転換はない」というメッセージでした。それを受け相場は爆上げ。完全に織り込んでいましたね。

来年の利下げを勝手に期待して8月前半は大幅上昇→利下げ否定で8月後半から大幅下落→FRBの意図をきちんと織り込んで反転。という謎のムーブを起こしています。

株式相場も結局はそんなもんで、勝手な思惑で上下をする曖昧なものだなと再認識しました。この辺りは、仮想通貨、NFT、STEPNなどのMoveToEarnなどなど、全ての投資/投機商品で本質は同じだなと思っています。裏付けになるものの信頼度の違いの違いだけで、結局すべてはマネーゲームです。

我々、投資家/投機家がやるべきことはこういった本質的なことを理解し、妄信せず、リスク管理をしっかりして立ち回る事だと思います。

ではまた。

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この記事を書いた人

①株式相場の状況を発信
②長期投資のコツを発信
③CFD取引の経験談をわかりやすく発信

2016年投資開始|株ブログ350記事以上

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