こんにちはYOSHIです。
この記事では一週間の株式相場を振り返り、今後のスケジュールを確認します。週末に相場の状況を整理し来週の相場に備えましょう。
相場の振り返り
S&P 500日足チャート
まずはS&P500のチャートを確認していきましょう。
- トレンド:ステージ1継続(上昇トレンド)
- ボリンジャーバンド:バンドウォーク脱落
- 移動平均線:5EMAと25EMAの間
- StochRSI(一つ目):20に到達
- MACD(二つ目):Dead Crossから調整中
- RSI(三つ目):55.58
- DMI(四つ目):DMI+優位継続
総括すると「ピークアウトから調整継続中のチャート」です。ピークアウト⇒ボリンジャー割れ(+1σ脱落)から調整に入っています。間もなく25EMA(25日指数平滑移動平均性)となり、高値から-3%の調整に入っているのでこの辺りで下げ止まるかに注目です。テクニカル的にはこの辺りで下げ止まりを想定して少し買い始めてもよい水準です。しかし👇で触れますが来週火曜のCPI次第という展開なので買いずらいですね。
続いて一週間の値動きと出来事を振り返ります。
米国市場 一週間の動き
今週は火曜日のパウエル議長のインタビューが警戒されましたが、株価は上昇しました。しかしながら、その後も、長期金利上昇が止まらず、ハイテク株中心に下落が継続しました。先週発表された強い雇用統計の結果を受け、利下げ観測が後退しています。先週まで株価はかなり上昇していましたので、利益確定売りが先行した一週間となりました。
経済指標は失業保険申請件数とミシガン大学消費者信頼感指数はほぼ予想通り。
また、日銀の新総裁はサプライズで植田氏となる可能性が高いとの報道があり、ドル円や日経平均が一時大きく動きました。その後、1日で元に戻り大局には影響がなさそうです。
続いて、日米の各指数や仮想通貨、米国のそれぞれのセクターの動き、コモディティ等の動きを確認します。
各指数/米国セクター/コモディティ 一週間の動き
米国市場は下落の一週間。米国10年金利(長期金利)が+6.13%と大きく上昇し、ハイテクや小型株が大きく下落しています。一方でエネルギーやコモディティセクターが大きく上昇。エネルギ―価格は目先上昇しており、来週発表のCPIに不安がよぎります(インフレ再燃リスク)。
仮想通貨も大きく下落。こちらは、米国市場 一週間の動きの項にも書きましたが、Coinbase CEOが米SECが個人へのステーキングを禁止する可能性を示唆した影響があります。仮想通貨では、ステーキングといって、取引所などに暗号資産を預けることで金利を貰うということが一般的です。これを米国のSEC(米国の証券取引所)が禁止するのではという噂があり、仮想通貨への影響が懸念されています。
マクロ環境のまとめ
インフレ
2022年11月 、12月 、2023年1月CPIにて3カ月連続でインフレの収まりを確認。
FOMCによる利上げ
2022年 7月 75bp、9月 100bp、11月75bp、12月50bp利上げ
2023年 2月 25bp利上げ
2023年の政策金利の上限見通し5.1%。2023年中の利下げには否定的。
景気
2四半期連続 GDPマイナス成長でテクニカルリセッション入り。ISM製造業・非製造業共に50を下回る。
決算
軒並み冴えない決算。ガイダンスが弱い。各企業が大規模なレイオフを実施。自社株買いに期待。
経済指標/今後のスケジュール
来週は火曜日のCPIですね。このCPIの結果、予想通り~下回る結果(インフレ鎮静継続)であれば株価は上昇、予想を上回る結果(インフレ再燃懸念)であれば株価は下落でしょう。目先、長期金利は上昇し、株価も下げているものの、万が一インフレ再燃という結果になれば、株価の下落は免れないと思います。CPIの前に大きく短期ポジションを持つのは得策ではないですね。
先月までの相場の振り返り
2023年相場、先月までの振り返り記事です。
1月は大幅上昇。2月は、季節性では下落の可能性が高いですが果たしてどうなるか。
相場雑感
さて、早いものでもうCPIの発表ですね。毎月、雇用統計→CPI→FOMCを巡回する株式市場です。最近思うのが、経済指標+企業決算で大きく動く株式市場は、毎週なんだかんだイベントがあるので予想しずらいですね(当たり前のことですが)。どこかでリスクをとって買い(売り)のポジションを取るしかないのですが、この判断どころがこの世界で成功できるかどうかの分かれ目です。リスクリワードの高いポイントで売買できるよう日々精進です。
ではまた。
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