相場の振り返り

米国株

こんにちはYOSHIです。
この記事では一週間の株式相場を振り返り、今後のスケジュールを確認します。週末に相場の状況を整理し来週の相場に備えましょう。

目次

相場の振り返り

S&P 500日足チャート

SP500

まずはS&P500のチャートを確認していきましょう。

  • トレンド:ステージ1継続(上昇トレンド)
  • ボリンジャーバンド:バンドウォーク脱落⇒0ラインまで下落
  • 移動平均線:25EMA到達
  • StochRSI(一つ目):20付近でもみ合い
  • MACD(二つ目):Dead Cross⇒弱いトレド継続中
  • RSI(三つ目):51.68
  • DMI(四つ目):DMI+優位継続

総括すると、「調整継続中で下げ止まり待ちの状況です」と言えます。今後の展開としては、①ダブルトップとなり下落トレンドに入る、②もみ合いに入る、③反転上昇のいずれかが考えられます。後述しますが、インフレ再燃懸念が根本的な調整の理由となっているため、2/24(金)に発表されるPCEデフレーターのデータがカギを握ることになるでしょう。

続いて一週間の値動きと出来事を振り返ります。

米国市場 一週間の動き

米国株

今週は消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)が発表され、いずれも予想を上回ったことから、インフレ再燃懸念が浮上しています。さらに、FRBメンバーからもタカ派発言があり、3月FOMCで50bpの利上げが予想される(当時の記事執筆時点で15.1%)状況となっています。インフレ再燃は根本的な問題であるため、現在の金利水準では抑えきれないと判断された場合、FRBは躊躇なく利上げを行う可能性があります。雇用統計やCPI、PPIなどの経済指標も株価にとっては向かい風であるため、しばらくは調整期間が続くと予想されます。

一方で、失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀製造業景気指数などの経済指標は弱い数字が発表されています。

続いて、日米の各指数や仮想通貨、米国の各セクターの動き、コモディティなどの動向も確認していきます。

各指数/米国セクター/コモディティ 一週間の動き

米国株

米国市場はもみ合いの一週間でした。米国10年金利(長期金利)が先週に引き続き上昇して+2.18%となっていますが、上昇幅は縮小するなど、一段高まった感は薄れてきました。セクター別ではエネルギーセクターが大きく下落しており、コモディティ市場も原油や天然ガスが大きく下落した一方、銅は意外にも上昇しています。仮想通貨市場は大幅に上昇しており、株式市場の調整を尻目に上昇を続けています。

マクロ環境のまとめ

インフレ
2022年11月 、12月 、2023年1月CPIにて3カ月連続でインフレの収まりを確認。⇒2月CPI、PPIにて予想を上回る。インフレ再燃懸念

FOMCによる利上げ
2022年 7月 75bp、9月 100bp、11月75bp、12月50bp利上げ

2023年 2月 25bp利上げ、3月50bp利上げ観測浮上(blog執筆時点15.1%以下参照👇)
2023年の政策金利の上限見通し5.1%。2023年中の利下げには否定的。

景気

2四半期連続 GDPマイナス成長でテクニカルリセッション入り。ISM製造業・非製造業共に50を下回る。

決算
軒並み冴えない決算。ガイダンスが弱い。各企業が大規模なレイオフを実施。自社株買いに期待。

次回FOMCでの利上げ予想

出典:CME FedWatch

次回3月のFOMCでの利上げ予想は、25bp利上げが84.9%、50bp利上げが15.1%となっており、過去にはなかった50bp利上げ予想も現れています。

経済指標/今後のスケジュール

経済指標

来週は月曜日は米国市場は休場。木曜の国内総生産(GDP)、金曜のPCEデフレーターに注目です。PCEでもインフレ再燃を示すデータが出たら更なる調整が入るリスクがあります。経済指標に降らされる展開が続きそうです。

2023年相場の振り返り

2023年相場のここまでの振り返り記事をご参考ください。毎月、振り返り記事を発行していきます。

このblogでは、

5秒でわかる昨日のマーケット⇒日単位

一週間の相場の振り返り⇒週単位

一カ月の相場の振り返り⇒月単位

と、色々な時間軸から相場を振り返っています。

1月には大幅な上昇が見られましたが、2月には季節性的に下落する傾向があります。果たして今月はどうなるでしょうか。

相場雑感

CPIおよびPPIの発表を受け、株式市場は調整モードに入っています。インフレのしぶとさを感じています。来週のPCEデフレーターのデータで、目先の方向性が決まることになるでしょう。個人的には、株式市場には目先で弱気の見方をしていますが、一方でマクロ経済的に考えると、昨年の安値を下回るような暴落が起こる可能性は低いと思われます(金融引き締めの出口が見えているため)。大きく下げる局面があれば、少しずつ買い戻す戦略を採用することも良いかもしれません。株式市場は経済指標によって左右されることがありますが、将来的にエッジの効いた投資機会を見つけることが重要だと考えます。

ではまた。

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米国株

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この記事を書いた人

①株式相場の状況を発信
②長期投資のコツを発信
③CFD取引の経験談をわかりやすく発信

2016年投資開始|株ブログ350記事以上

※当ブログではアフィリエイト・Google AdSenseによる広告を掲載しています※

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