相場の振り返り

maret

こんにちはYOSHIです。
この記事では一週間の株式相場を振り返り、今後のスケジュールを確認します。週末に相場の状況を整理し来週の相場に備えましょう。

目次

相場の振り返り

S&P 500日足チャート

PCE

S&P500のチャートを確認していきましょう。
総括すると「下落トレンドの入り口に足を突っ込んだチャート」です。

  • トレンド:ステージ1→3まで脱落(下落トレンドの入り口)
  • ボリンジャーバンド:-2σまで後退
  • 移動平均線:75EMAも下回る
  • StochRSI(一つ目):20付近張り付き
  • MACD(二つ目):弱いトレド継続中
  • RSI(三つ目):40(50を下回り弱い)
  • DMI(四つ目):DMI-優位(相場が弱い状態)に

先週の記事の答えは「①ダブルトップとなり下落トレンドに入り」でした。下落トレンドに入ってしまうと、元の水準に戻るのに時間がかかります。チャートを見ると、青色の部分が下落トレンドを表しており、薄い部分は入り口や出口を示しています。濃い部分はしっかりした下落トレンドを意味します。直近の下落トレンドは3週間ほど調整期間がありました(チャートの左半分の部分)。今後はどうなるでしょうか。

続いて一週間の値動きと出来事を振り返ります。

米国市場 一週間の動き

usstock

今週は、PMI(購買担当者指数)やPCE物価指数の発表により、株価は大幅に下落しました。インフレ再燃を示すデータが繰り返し出される中、一方で意外に堅調な経済状況がデータから示されてしまいます。こうなると、FRBは利上げの足を速める選択肢しかなく、長期金利が上昇し、株価が下落すると想定されます。その他の経済指標として、米国GDPや失業保険申請件数、ミシガン大学消費者信頼感指数などが発表されました。

次に、日米の各指数や仮想通貨、米国の各セクターの動向、コモディティなどの動向も確認していきます。

各指数/米国セクター/コモディティ 一週間の動き

米国株

米国市場は下落し、米国10年金利(長期金利)は上昇を続けています。セクター別では、エネルギーセクター以外はすべて下落しています。また、コモディティ市場も荒れ模様で、天然ガスは13.55%の大幅な上昇を記録しました。この下落は、ショートカバーによるものが主体でしょうか。今後は、利上げが加速することが想定され、景気に敏感な貴金属も下落に転じる可能性があります。先週まで強かった仮想通貨も、下落に転じています。

マクロ環境のまとめ

インフレ
2022年11月、12月、2023年1月のCPIが3カ月連続で上昇し、インフレの収まりが観測されました。しかしながら、2023年2月のCPI、PPI、PCEが予想を上回り、インフレ再燃の懸念が高まっています。

FOMCによる利上げ
2022年7月には75bp、9月には100bp、11月には75bp、12月には50bpの利上げが行われました。
2023年2月にはさらに25bpの利上げ行われました。
次回3月は25bp利上げ予想が73.0%、50bp利上げ予想が27.0%です

景気
2四半期連続でGDPがマイナス成長となり、テクニカルリセッション(景気後退期)に突入しました。また、ISM製造業・非製造業の両指数が50を下回っており、景気の先行きに不透明感が広がっています。

決算
企業の決算は全体的に低調で、ガイダンス(業績予想)も弱い傾向にあります。多くの企業が大規模なレイオフを実施し、自社株買いに期待がかかる状況となっています。

次回FOMCでの利上げ予想

出典:CME FedWatch

次回3月のFOMCでの利上げ予想です。25bp利上げ予想が73.0%、50bp利上げ予想が27.0%。50bp利上げ予想が先週の15.1%から27.0%へと昇しています。2023年のターミナルレートは5.25~5.5%の着地予想が有望です。

今週の経済指標

経済指標

今週の経済指標をまとめました。今週もいくつかありますが、マーケット総合PMIとISMの製造業、非製造業景気数で景気動向をチェックです。

2023年相場の振り返り

2023年相場のここまでの振り返り記事をご参考ください。毎月、振り返り記事を発行していきます。

このblogでは、5秒でわかる昨日のマーケット⇒日単位一週間の相場の振り返り⇒週単位、一カ月の相場の振り返り⇒月単位と、色々な時間軸から相場を振り返っています。

1月には大幅な上昇が見られましたが、2月には季節性的に下落する傾向があります。間もなく2月も終わりますが季節性の通り、弱い月になりそうです。

相場雑感

CPIやPPIに続き、PCEの結果でもインフレ再燃が示されたことが報告されました。この3つのデータが連続して確認されたため、インフレのリスクは非常に高いと言えます。しかし、長期的な視点から見ると、インフレをきちんと抑えることが重要なので、利上げをしっかりと行い、インフレを鎮静化することが望まれます。もうしばらくは調整期間に入る可能性がありますが、相場はターミナルレートの引き上げを折り込んできています。また、春相場は強いので、買い場を探していきたいと思います。

ではまた。

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maret

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この記事を書いた人

①株式相場の状況を発信
②長期投資のコツを発信
③CFD取引の経験談をわかりやすく発信

2016年投資開始|株ブログ350記事以上

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