米国市場のポイントをまとめました。「今日の一言」では個人投資家の目線で思うことをコメントしています。
米国市場のポイント
主要指数の値動き
主要指数 小幅に下落。
VIXは16.08。Fear&Greed指数は61で「GREED(楽観)」復帰。
- S&P500:-0.04%
- NYダウ:-0.17%
- ナスダック:-0.11%
- ラッセル2000:+0.01%
- 日経平均:+0.92%
- TOPIX:+1.00%
- マザーズ:-0.47%
相場が動いたポイント
- ISM製造業指数が予想を上回ったことに加えメタ社が起債(社債を発行)したことで米国国債が大幅安。長期金利が上昇しハイテク銘柄に売り圧力。
- メタ・プラットフォーム(旧Facebook)
キャッシュフロー減少と株価下落を背景に100億ドル(約1兆3300億円)規模の起債を実施。起債は4本立てで、期間が最も長い40年債は、米国債に対する上乗せ利回りが1.65ポイント。社債発行での調達資金は設備投資や自社株買い、買収・投資などに充てられる可能性がある。 - JPモルガンがファースト・リパブリック・バンク買収
米銀JPモルガンは公的管理下に置かれた米地銀ファースト・リパブリック・バンクを買収する。米連邦預金保険公社(FDIC)が実施した緊急入札で、JPモルガンが落札した。同行はファースト・リパブリック買収代金としてFDICに106億ドルを支払う。米史上2位の大型銀行破綻。 - ISM製造業景況指数
結果:47.1 予想:46.8と予想を上回る。前月から上昇したものの、6カ月連続で活動縮小を示した。6カ月連続は2009年以来の長さで、製造業の低迷が長引いていることが示唆された。
米国セクター騰落率
昨日の米国市場の各セクターについて上昇、下落それぞれ最大上位5セクターをピックアップしました。資金が入っている資金の確認にどうぞ。
上昇セクター
半導体セクター:+0.81%
工業セクター:+0.54%
ヘルスケセクター:+0.50%
航空セクター:+0.33%
公益セクター:+0.17%
下落セクター
新興国セクター:-1.26%
エネルギーセクター:-1.13%
一般消費財セクター:-0.99%
クリーンエネルギーセクター:-0.91%
コモディティセクター:-0.54%
経済指標
主な経済指標の結果を示します。
Invensing.comを参照させていただいています。
(出典:https://jp.investing.com/economic-calendar/)。
- ISM製造業景気指数 (4月)(☆☆☆)
結果:47.1 予想:46.8
債券相場
- 米2年債利回り:4.141(+2.25%)
- 米10年債利回り: 3.570(+3.54%)
- 米30年債利回り:3.809(+3.25%)
- 逆イールド状態継続。
- 金利大幅上昇。ISM製造業指数が予想を上回ったことに加えメタ社が起債(社債を発行)したことが背景。
為替相場
- 外国為替市場ではドルが続伸。
- FOMC会合を控え、企業による起債の動きとインフレ懸念から米国債価格が下げ、利回りが上昇したことが手掛かり。
- 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は、急速な利上げにより「金融セクターの脆弱(ぜいじゃく)性が露呈した」と指摘。2024年のインフレ見通しは、目標を「不快なほど上回っている」と述べた。
原油相場
- ニューヨーク原油先物相場は反落。
- 中国の経済指標を受けて、世界最大の原油輸入国である同国の景気回復がまだら模様であるとの懸念が再燃した。4月30日に発表された中国の4月の製造業購買担当者指数(PMI)は予想外に活動縮小を示していた。
- ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は、前営業日比1.12ドル(1.5%)安の1バレル=75.66ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は1.02ドル安い79.31ドル。
- BOKファイナンシャル・セキュリティーズのトレーディング担当シニアバイスプレジデント、デニス・キスラー氏は「神経質な取引が続いている」と指摘。「景気の全体像はやや低調だが、原油の需給は明るい状況が続いている」と述べた。
金相場
- ニューヨーク金先物相場は反落。
- JPモルガンによるファースト・リパブリック買収や米利上げ軌道が意識される中、日中は荒い値動きとなった。
- ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、前営業日比6.90ドル(0.4%)安の1オンス=1992.20ドルで引けた。スポット価格はニューヨーク時間午後2時29分現在、0.4%安の1982.45ドル。一時は0.8%値上がりする場面もあった。
今週の経済指標
今週の経済指標の予定をまとめました。今週はFOMCと雇用統計が重なっている一週間です。加えてISMの製造業と非製造業、JOLT求職、ADP雇用統計と重要な経済指標の発表が盛り沢山です。また5/4(木)のアフターマーケットに予定されているアップルの決算発表に注目です。
決算発表予定
5/4(木)アフターマーケット
アップル
今日の一言
『FOMC待ちです』
今週はFOMCがあるのでその前はポジション調整ぐらいで小動きになるのではと思います。今回のFOMCでは25bpの利上げが濃厚ですが、今後の展望をどのようなニュアンスでは発言するかが注目されています。年内利下げに転じるかがポイントです。インフレ再燃のリスクがあるのでパウエルFRB議長は安易な発言はしないと思いますが、相場はまずは見極めようという状況かと思います。
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ここから下は先週一週間と、先月のまとめ記事です。
まだ読まれていない方がおられたらご参考ください。
米国市場:先週一週間のハイライト(2023年4月4週目)
こちらの記事では、先週一週間の相場を振り返っています。振り返りにどうぞ。
✅主要指数の値動き
まちまちの展開。VIX 15.77。Fear&Greed指数は 60で「GREED(楽観)」維持。
S&P500:+0.87%
ナスダック:+1.28%
NYダウ:+0.86%
ラッセル2000:-1.26%
日経平均:+1.02%
TOPIX:+1.10%
マザーズ:-1.01%
✅先週のポイント
ファーストリパブリックバンクの決算と、資産売却報道を受け金融不安が再燃、週前半は大きく下げました。しかし、マイクロソフト、グーグル、メタ(旧Facebook)とハイテク企業の決算が軒並み良好で週の後半には下落分を上回る上昇を見せました。
✅5月のFOMCでの利上げ予想
据え置き予想が16.1%、25bp利上げ予想が83.9%
✅週末の一言
『雨降って地固まる』
米国株月間レポート(2023年3月)※4月分作成中
2023年の3月相場のまとめ記事です。こちらも約4500文字の大作です。ご一読いただけると嬉しいです。
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