債務上限問題や金融不安で揺れる米国市場。CPI、PPIは無事通過。

債務上限

米国市場の一週間は、債務上限の期限が6/1と言われる中、政府と議会が折り合いがつかない状況が続いており、引き続き金融不安が燻っています。今週発表された消費者物価指数(CPI)やPPI(生産者物価指数)では、インフレの再燃は認められず無事に通過しています。この記事ではS&P500等の主要指数の値動き、相場が動いたポイント、セクター騰落率、チャート、経済指標の結果など個人投資家が抑えておくべきポイントをまとめています。「週末の一言」では個人投資家の目線で今、思うことを記載しています。

目次

米国市場:一週間のハイライト

S&P500等の主要指数の値動き

主要指数 まちまちの展開。
VIX 17.18。Fear&Greed指数は 58で「GREED(楽観)」維持。

S&P500-0.29%
ナスダック+0.40%
NYダウ-1.11%
ラッセル2000-1.08%
日経平均+0.79%
TOPIX+1.01%
マザーズ+0.48%
米国株

米国市場の主な出来事

米国株

今週は消費者物価指数(CPI)生産者物価指数(PPI)の結果に注目が集まりました。しかしながらこれらの結果では大きく相場が動くことはありませんでした。相場の関心は、米国の債務上限問題に移っていっているようです。

5/8(月)+0.05%
 小動きの一日。景気減速や地方銀行の健全性を巡る懸念があるが良好な企業業績が相場を下支え。5/10(水)21:30 発表の消費者物価指数(CPI)待ち。
5/9(火)-0.46%
 米債務上限問題の行き詰まり感で軟調な展開。5/10(水)21:30 発表の消費者物価指数(CPI)を控え売りが広がる。
5/10(水)+0.45%
 消費者物価指数(CPI)発表。市場予想と一致する結果でインフレ鈍化を示唆。株価は乱高下するも最終的に上昇。
5/11(木)-0.17%
 生産者物価指数(PPI)が予想を下回りインフレ鈍化を示唆。長期金利下落→ハイテク株が上昇。パックウェスト・バンコープが預金が9.5%減少したと明らかにし地銀が再び大幅下落。
5/12(金)-0.16%
 ミシガン大学信頼感指数が予想を大幅に下回り景気悪化が鮮明。長期金利が上昇し株価も下落。米債務上限問題が相場に重し。

債務上限問題とは?
政府が借り入れを行う上限。議会が新たな借り入れを承認しないしない限り政府は上限を超えて追加の債務を発行できない。現在6/1にも上限に達する見込みであり米議会で追加の債務発行について議論がされている。

週間セクター騰落率

米国市場の週間セクターの騰落率をまとめました。今週は軟調な相場でしたので目立って上昇したセクターはありませんが、エネルギー、金融、コモディティセクターの下落が目立ちます。原油やコモディティは暴落レベルで下落していた影響ですね。なお、金曜日には反発しています。

ハイテクグロース(QQQ)+0.66%
半導体(SOX)-1.16%
クリーンエネルギー(PBD)-2.66%
小型株(IWM)-0.99%
金融(XLF)-1.33%
工業(XLI)-1.04%
素材(XLB)-1.96%
エネルギー(XLE)-2.13%
コモディティ(DJP)-1.95%
ヘルスケア(XHE)-0.59%
生活必需品(XLP)-0.08%
公益(XLU)0.00%
航空(JETS)-1.28%
一般消費財(XLY)+0.43%
インド(EPI)-1.26%
新興国(FM)-0.75%

経済指標の結果

米国株

今週発表された主な経済指標の結果をまとめました。注目されたCPIPPIは概ね予想通りの結果でした。一方でミシガン大学消費者信頼感指数は予想を大きく下回り、景気悪化を示す結果でした。

消費者物価指数(CPI)☆☆☆
 CPI(前月比)結果:0.4% 予想:0.4%
 コアCPI(前月比)結果:0.4% 予想0.4%

生産者物価指数(PPI)☆☆☆
 PPI(前月比)結果:0.2% 予想:0.3%
 コアPPI(前月比)結果:0.2% 予想0.2%

ミシガン大学消費者信頼感指数 (5月)☆☆
 結果:57.7 予想:63.0

なお、経済指標の結果はInvensing.comを参照させていただいています
(出典:https://jp.investing.com/economic-calendar/)。

S&P 500 日足チャート

米国株

『モミモミ継続

今週は小動きの一週間となりました。なかなかレンジを上抜けできません。チャートは煮詰まってきましたのでどちらかに動きそうではあるものの、ここ1カ月半モミモミの展開が続いています。

マクロ環境

インフレ
2022年11月、12月、2023年1月のCPIが3カ月連続で上昇し、インフレの収まりが観測されました。しかしながら、2023年2月のCPI、PPI、PCEが予想を上回り、インフレ再燃の懸念が高まっている。
3月の雇用統計は平均受給が予想を下回る。CPIは予想通り、PPI予想を下回る。
4月の雇用統計、CPI、PPIはいずれも予想を下回る。インフレ再燃は認められず。
5月の雇用統計は予想を上回る。CPI、PPIは概ね予想通り。

FOMCによる利上げ
2022年7月 75bp、9月100bp、11月75bp、12月50bpの利上げ。
2023年2月 25bp、3月25bpの利上げ。5月25bp利上げ。前回声明の「いくらかの追加引き締めが適切となる可能性を見込む」との文言が削除され、利上げ停止を示唆。

景気
2四半期連続でGDPがマイナス成長となり、テクニカルリセッション(景気後退期)に突入しました。また、ISM製造業・非製造業の両指数が50を下回っており、景気の先行きに不透明感が広がっています。シルバーゲート銀行が経営破綻、クレディ・スイスをUBSが買収、ドイツ銀行も経営悪化懸念。経済指標の結果は軒並み悪い。

決算
2023年4月~5月に発表された企業決算は、大型ハイテク株を中心に予想を上回る堅調な結果。

次回FOMCでの利上げ予想

米国株

6月のFOMCでの利上げ予想は据え置き82.8%、25bp利上げ予想が17.2%。先週より10.5% 25bp利上げ予想が上がっています。

来週の経済指標

米国株

来週の経済指標の予定をまとめました。来週はニューヨーク連銀とフィラデルフィア連銀の景気指数に注目です。また、パウエル議長が発言する機会があるゆおですので要注意です。

週末の一言

米国株

「米債務上限問題の行方に注目」

インフレも落ち着き、金融政策は利上げ停止方向に向かっているので上抜けてきてもよさそうですが、金融不安債務上限問題が相場の重しになっています。早晩の一番の関心事は6/1辺りにXデーを迎えると言われている債務上限問題でしょう。これらの問題が解決し、利上げ停止が決定しないとなかなかこのレンジを上抜けすることは難しいかもしれません。膠着した相場が続きます。

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この記事を書いた人

①株式相場の状況を発信
②長期投資のコツを発信
③CFD取引の経験談をわかりやすく発信

2016年投資開始|株ブログ350記事以上

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