価格調整金と金利調整金についてご存知ですか?
CFD(Contract for Difference、差金決済取引)取引は取引手数料は無料であるものの、価格調整金と金利調整金については注意が必要です。
私は短期トレードはGMOクリック証券のCFDを利用していますが、注意が足りずに価格調整金と金利調整金を支払うことになってしまいました。この記事では私の手痛い失敗談を共有します。CFD取引をやっている方やこれから始めようとしている方の参考になればと思います。この記事のポイント
- CFD取引では価格調整金と金利調整金に要注意
- 私の失敗談を共有
- 価格調整金と金利調整期を避けるにはどうしたらよいか解説
- わかってしまえば怖くない
GMOクリック証券CFD取引とは?
GMOクリック証券は2005年に設立されたGMOインターネットグループの一員で、個人投資家向けの金融サービスを提供しているオンライン証券会社です。同社は特にFX(外国為替取引)に強く、その取引量は世界最大級を誇ります。更に、GMOクリック証券では、CFD、株式、投資信託など、様々な金融商品を取り扱っています。CFD(Contract for Difference、差金決済取引)とは、金融商品の価格変動に対して投資する金融派生商品です。株式、指数、通貨ペア(FX)、原油や穀物など様々な銘柄が取引できます。CFD取引の特徴は、物理的な資産を実際に所有するのではなく、その資産の価格変動に対して投資することです。「ロング(買い)」、「ショート(売り)」いずれのポジションも取れます。
こちらの記事で詳しく解説しているのであわせてご参考ください。
価格調整金とは?
価格調整金とは限月交代によって発生する調整額です。証券会社が定める日(価格調整日)の取引終了時点で建玉を保有していた場合に発生します。
期近(現在の金額)<期先(次の限月の金額)の場合、買建玉は支払いとなり、売建玉は受け取ります。期近(現在の金額)>期先(次の限月の金額) の場合、買建玉は受け取りとなり、売建玉は支払いになります。
金利調整金とは?
金利調整金とは証券会社がカバー取引を行う際の金利負担に基づいて発生する調整額です。毎営業日ごとに取引時間終了時点で建玉を保有していた場合に発生します。
私の失敗談
価格調整金の失敗談
私の失敗談を共有します。とても単純な話で米国S&P500とナスダック100ミニのロング玉を価格調整金がかかる日を跨いでしまい結構な額を支払うことになりました。具体的に私が支払った金額はこちらです。
S&P500 -6,119円/建玉×3枚=-18,357円
ナスダック100ミニ -2,499円/建玉×14枚=-29,888円
価格調整金が発生する6月9日に持ち越しさえしなければ支払う必要がない費用でした。
実際のスクリーンショットがこちらです。
- S&P500
- ナスダック100
価格調整金が発生する日は?
価格調整金が発生する日はいつか?株式指数であればメジャーSQといわれる3、6、9、12月の各第2金曜日になります。この日にポジションを持ち越さなければ価格調整金は一切、発生しません。
GMOクリック証券CFD取引であれば以下のページで価格調整金の発生日を確認できます。株式指数以外ではメジャーSQ日以外の日に設定されていることがあるので、必ず把握しましょう。株式指数以外ではメジャーSQ日以外の日に設定されていることがあるので、把握しておきましょう。
PC会員ページ
【CFD】→【インフォメーション】→【取引カレンダー】
スマホアプリ
各銘柄の【info】又は【マイページ】→【トップページ】→【会員のみなさまへ】にて毎月初めにアナウンス
金利調整金の失敗談
続いて金利調整金の失敗談です。こちらも単純に金利を意識せずにポジションを建てて実際の金額を見たらあれ?結構かかるんだな。失敗したなと思った事例です。
銘柄はマイクロソフトのロング。1建玉辺り1日10.64円の金利調整金が必要です。
実際に支払った金額はこちらです。
マイクロソフト -10.64円/建玉/日×8枚×8日=-680円
(金利が日々変わりますので実際は-687円を支払いました)
株の信用取引の金利と同じですね。CFD取引も個別株の取引では1日ごとに金利がかかります(株価指数はかかりません)。そのため、CFD取引では個別株のロングはあまりやらない方がよいと思いました。
マイクロソフトの動きはS&P500の動きとそれほど変わりませんのでマイクロソフトをトレードしたければ、金利調整金がかからない株価指数のS&P500を取引したらいいなと思いました。なお、長期投資をする場合には現物株がよいです。
また、ショート(売建)の場合は逆に金利調整金がもらえるので下落局面でショートを持てれば株価の下落と金利で二度おいしい取引も可能です。
価格調整金と金利調整金を支払わないようにうまく取引しよう
今回の反省を生かして価格調整金と金利調整金を支払わないようにするにはどうしたらよいかまとめます。
価格調整金
→価格調整金がかかる日(株価指数であれば3、6、6、12月の第2金曜日)を跨がず事前に手じまい。
金利調整金
→個別株はCFD取引ではロングしない。長期投資をする場合には現物株を買う。
CFD取引を始めるならデモトレードから
なかなか注意点が多いCFD取引ですが、GMOクリック証券ではデモトレードができます。記事にまとめましたので参考にしてみてください。
まとめ:価格調整金と金利調整金には要注意。だが、わかってしまえば怖くない
いかがでしたでしょうか。この記事ではGMOクリック証券CFD取引で価格調整金と金利調整金を支払った手痛い経験談を共有しました。実際の事例を見るとイメージが沸きやすいのではないでしょうか。CFD取引は注意点が多いですが、わかってしまえば怖くないです。メリットも多い取引方法なので、ルールを理解してうまく使いこなしていきましょう。
コメント
コメント一覧 (1件)
初めまして。
質問させてください。
価格調整金は、期近と期先の差額分の支払い(もしくは受け取り)をしているだけなので、損も得もするものではない認識なのですが、いかがでしょうか?