【米国市場の一週間】 CPIとPPI発表インフレ鈍化を確認｜株式市場は大幅反発

2023 7/19

2023年7月15日 2023年7月19日

今週の米国市場は消費者物価指数（CPI）と生産者物価指数（PPI）の結果を受け大幅反発しました。このブログ記事では米国市場の一週間のポイントを個人投資家目線でまとめました。株式市場が上下している理由や世界経済の動向を把握し、あなたの投資成績の向上にお役立てください。

この記事のポイント

主要指数は揃って大幅上昇
CPIとPPIにてインフレ鈍化を確認
S＆P500のチャート｜25日線で反発
週間セクター騰落率｜新興国、半導体、クリーンエネルギーが大幅上昇
来週は決算シーズンと利益確定によりヨコヨコ展開を想定

米国市場｜一週間のハイライト

主要指数：揃って大幅上昇

指数	騰落率
S&P500	＋2.42%
ナスダック	＋3.32%
NYダウ	＋2.29%
ラッセル2000	＋3.56%
米国10年金利	-5.80%
VIX	13.33（-10.05%）
Fear & Greed	80（EXTREME GREED）

主要指数は揃って大幅上昇。長期金利とVIXも大きく下落しています。Fear&GreedはEXTREME GREEDを維持。

一週間の出来事｜消費者物価指数(CPI) 生産者物価指数(PPI)にてインフレ鈍化を確認

消費者物価指数(CPI)

消費者物価指数（CPI）は総合、コア共に予想を下回りました。継続的なインフレ鈍化の傾向が確認されています。総合CPIが減速したのは2022年６月と比較していることが主な理由。当時はロシアのウクライナ侵攻を受けてエネルギー価格が急上昇し、インフレを40年ぶり高水準に押し上げていました。

生産者物価指数(PPI)

生産者物価指数（PPI）も総合、コア共に予想を下回りました。CPIに続いてPPIでもインフレ鈍化を確認。グローバル・サプライチェーンの正常化や商品相場の安定、消費者需要の財からサービスへのシフトが広がり、生産者レベルでのインフレ圧力緩和に寄与しました。

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米国市場週間セクター騰落率

各セクターの騰落率をまとめました。今週は航空セクター以外は上昇。新興国、半導体、クリーンエネルギーの上昇幅が大きかったです。

セクター	騰落率
ハイテクグロース	+3.50%
半導体	+4.83%
クリーンエネルギー	+3.96%
小型株	+3.69%
金融	+1.96%
工業	+2.27%
素材	+2.49%
エネルギー	+0.82%
コモディティ	+2.92%
ヘルスケア	+3.98%
生活必需品	+1.12%
公益	+2.23%
航空	-1.38%
一般消費財	+3.28%
インド	+1.74%
新興国	+5.49%

確認しているセクター一覧
（ティッカーシンボル）
ハイテクグロース（QQQ）半導体（SOX）クリーンエネルギー（PBD）小型株（IWM）金融（XLF）工業（XLI）素材（XLB）エネルギー（XLE）コモディティ（DJP）ヘルスケア（XHE）生活必需品（XLP）公益（XLU）航空（JETS）一般消費財（XLY）インド（EPI）新興国（FM）

S＆P 500 日足チャート｜25日移動平均線で反発

S&P500のチャートは反転上昇。またしても25日移動平均線（青色の線）で反転しました。非常に綺麗なチャートです。しかし既によいところまで上昇してきましたので一旦上昇が止まるかも知れません。5日移動平均線（赤色の線）を維持できるかに注目です。

経済指標の結果

消費者物価指数（CPI）(前月比)☆☆☆
　結果0.2%　予想0.3%
コアCPI (前月比)
　結果0.2％　予想0.3%
CPI (前年比)
　結果3.0％　予想3.1%
コアCPI (前年比)
　結果4.8％　予想5.0%

生産者物価指数（PPI）☆☆☆
　結果　0.1%　予想0.2%
コアPPI（前月比）
　結果　0.1% 　予想0.2%

ミシガン大学消費者信頼感指数☆☆
　結果72.6　予想65.5
ミシガン大学期待インフレ率☆☆
　結果3.4%　予想3.3%