こんにちはYOSHIです。
この記事では一週間の株式相場を振り返り、今後のスケジュールを確認します。週末に相場の状況を整理し来週の相場に備えましょう。
相場の振り返り
S&P 500日足チャート
S&P500のチャートを確認していきましょう。
総括すると「しっかり調整し反転の狼煙が上がったチャート」です。
- トレンド:ステージ3(下落トレンドの入り口)
- ボリンジャーバンド:-1σ上まで反転
- 移動平均線:200EMAの上に乗せる
- StochRSI(一つ目):反転
- MACD(二つ目):GC
- RSI(三つ目):52.42(50を奪還)
- DMI(四つ目):DMI+ GC
かなり長い調整期間を経て、木曜日と金曜日に長い陽線が出現し、反転が起こりました。十分に調整されたため、非常に綺麗な反転形態です。オシレータも反転のシグナルが点灯しています。唯一足りないのは、出来高がそれほど高くないことです。このまま上昇トレンドに戻ることができるかどうかに注目する必要があります。
続いて一週間の値動きと出来事を振り返ります。
米国市場 一週間の動き
先週は、消費者信頼感指数、ISM製造業景気指数、ISM非製造業指数が発表されました。特に、ISM製造業景気指数の仕入れ価格が予想を大幅に上回り、インフレ再燃を示唆していたことから、長期金利が上昇し、株価が下落していきました。しかし、FRBメンバーのボスティック総裁のコメントが流れを変えました。今月のFOMCにおいて、25bpを示唆するコメントがあり、長期金利は上昇しつつも株価は反転しました。
次に、日米の各指数や仮想通貨、米国の各セクターの動向、コモディティなどの動向も確認していきます。
各指数/米国セクター/コモディティ 一週間の動き
先週は、米国市場が反転上昇しました。米国10年金利(長期金利)は前半は上昇し、4%を超えましたが、一週間でみると小動きです。ダウもナスダックも上昇し、全体的に株式市場が戻している印象です。セクター別に見ると、クリエネ、素材、工業の上昇率が高いです。原油や天然ガスも大きく上昇しました。天然ガスは2週間で30%以上も戻しています。貴金属も反転して上昇しています。一方、仮想通貨は暗号資産に特化しているシルバーゲート銀行の資本不足の可能性が報じられ、大幅に下落しています。
マクロ環境のまとめ
インフレ
2022年11月、12月、2023年1月のCPIが3カ月連続で上昇し、インフレの収まりが観測されました。しかしながら、2023年2月のCPI、PPI、PCEが予想を上回り、インフレ再燃の懸念が高まっています。
FOMCによる利上げ
2022年7月には75bp、9月には100bp、11月には75bp、12月には50bpの利上げが行われました。
2023年2月にはさらに25bpの利上げ行われました。
次回3月は25bp利上げ予想が71.6%、50bp利上げ予想が28.4%です。
景気
2四半期連続でGDPがマイナス成長となり、テクニカルリセッション(景気後退期)に突入しました。また、ISM製造業・非製造業の両指数が50を下回っており、景気の先行きに不透明感が広がっています。
決算
企業の決算は全体的に低調で、ガイダンス(業績予想)も弱い傾向にあります。多くの企業が大規模なレイオフを実施し、自社株買いに期待がかかる状況となっています。
次回FOMCでの利上げ予想
次回3月のFOMCでの利上げ予想です。25bp利上げ予想が50bp利上げ予想が先週の27.0%→28.4%と1.4%だけ上昇しました。2023年のターミナルレートは5.25~5.5%の着地予想が有望です。
今週の経済指標
今週はパウエル議長の証言が2回に加え雇用統計とビックイベントがあります。先月の雇用統計では予想を上回る雇用者数が発表され、これをきっかけに調整局面に入りましたので注意が必要です。
2023年相場の振り返り
2023年相場のここまでの振り返り記事をご参考ください。毎月、振り返り記事を発行していきます。
このblogでは、5秒でわかる昨日のマーケット⇒日単位、一週間の相場の振り返り⇒週単位、一カ月の相場の振り返り⇒月単位と、色々な時間軸から相場を振り返っています。
1月には大幅な上昇が見られましたが、2月には季節性的に下落する傾向があります。間もなく2月も終わりますが季節性の通り、弱い月になりそうです。※2月分のまとめ作成中です。
相場雑感
さて、かなりしつこい下げ相場が続いていましたが、反転してきましたね。チャート的には、綺麗な反転の初動の形です。マクロ的には、インフレ再燃をある程度折り込んでおり、長期金利もかなり上がってピークアウトしそうなので、買いの好機かもしれません。勇気を持って下落したら拾うことを意識して、来週の相場に臨みたいです。
ではまた。
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