おはようございますYOSHIです。前日の米国株式市場の値動きやポイントをささっと振り返るための記事を書きました。忙しい朝にどうぞ。
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米国株式市場の概要
主要指数の値動き
主要指数 揃って反発。昨日と違いナスダック中心に買い戻されました。
VIXは18.40。Fear&Greed指数は57で「GREED(楽観)」に復帰。
- S&P500:+0.36%
- NYダウ:+0.01%
- ナスダック:+0.76%
- ラッセル2000:+0.13%
- 日経平均:-1.22%
- TOPIX:-1.14%
- マザーズ:-0.65%
相場が動いたポイント
- S&P 500は反発。マイクロソフトやアルファベットなど大型株が上昇を牽引。ハイテク株からディフェンシブ銘柄へ資金シフトが落ち着き。
- 失業保険申請件数の結果は228K(予想:200K)と失業保険申請件数が予想を上回り、経済の減速を示唆。
- 米セントルイス連銀のブラード総裁は金融環境の悪化に対する当局の取り組みは奏功しており、高インフレと戦うための利上げは続けていくべき、最近の銀行不安による信用状況の引き締まりはリセッションに追い込むほどではないとし、ローン需要が強いことを指摘した。
- 本日21:30雇用統計。
- 米国株市場は聖金曜日のため休場。米債券市場は短縮取引。
米国セクター騰落率
昨日の米国市場の各セクターの騰落率について、上昇、下落それぞれの上位5セクターをピックアップしました。今、どのセクターに資金が入っているかの確認にどうぞ。
上昇セクター
公益セクター:+0.71%
ハイテクグロースセクター:+0.67%
インドセクター:+0.44%
航空セクター:+0.44%
ヘルスケアセクター:+0.41%
下落セクター
エネルギーセクター:-1.52%
半導体セクター:-0.46%
新興国セクター:-1.80%
コモディティセクター:-0.38%
クリーンエネルギーセクター:-0.31%
経済指標
主な経済指標の結果を示します。重要性については、Invensing.comを参照させていただいています(出典:https://jp.investing.com/economic-calendar/)。
- 失業保険申請件数(☆☆☆)結果:228K 予想:200K
米国債券相場
- 米2年債利回り:3.829(+1.08%)
- 米10年債利回り: 3.309(-0.06%)
- 米30年債利回り:3.548(-0.56%)
- 逆イールド状態継続。弱い経済指標を受け下落。
- 米国債市場は、10年債利回りが7営業日連続で低下し、一方で2年債利回りは上昇した。
- ブラード総裁は、高インフレと闘うための利上げは続けていくべきだと述べた。3月の雇用統計は、雇用者数が堅調な伸びを示し、失業率は歴史的低水準付近にとどまると予想されている。
- BMOウェルス・マネジメントのユンユ・マ氏は、米金融当局が景気鈍化の具体的な証拠と考える最適な要素がやや見られるだろうと指摘した。
為替相場
- 外国為替市場では、スイス・フランやユーロなど欧州通貨が上昇している一方、ニュージーランド・ドルは下落しており、ドルはほぼ変わらず。
- ドルは対円で131円台後半に上昇し、今週初の値上がりとなった。
- ドルが最近の米国債利回り低下で示唆されるほどは下落していないとする見方があり、逃避のフローがドルに入っていることが主因だとの見方もある。
- 一方で、ドルは年末までに1ドル=120円になる可能性があるという予想もある。
原油相場
- ニューヨーク原油先物は小幅ながら反発し、週間ベースで3週間連続上昇となった。
- 週初には予想外のOPEC+協調減産と米国の在庫減少が発表され、需給見通しが引き締まった。
- 原油価格は3月中旬の銀行不安によるリスク回避局面で下落したが、すでに回復基調にあり、中国での燃料需要拡大やドル相場の軟化も支援材料となっている。
- 中東の地政学的緊張が緩和方向に動いていることも原油価格の上昇を後押ししている。
- 供給の引き締まりとは別に、米国原油在庫は減少傾向にあり、需給ファンダメンタルズが改善している。
- UBSグローバル・ウェルス・マネジメントの商品アナリストは、米国の経済統計によって短期的にはボラティリティが高まる可能性があるが、在庫減少が続けば、原油価格は需給ファンダメンタルズから独立して上昇する可能性がある。
- ニューヨーク商品取引所のWTI先物5月限は、前日比9セント(0.1%)高い1バレル=80.70ドルで終了した。ロンドンICEの北海ブレント6月限は13セント高い85.12ドルで取引を終了した。
金相場
- ニューヨーク金相場は下落し、1年1カ月ぶりの高値から下げた。
- 今週のスワップ市場ではリセッション懸念から年内利下げ観測が高まっていた。
- 金相場は3月に急伸し、現在は過去最高値が視野に入っている。
- 投資家は、米連邦公開市場委員会がブレーキをさらに踏み込むかどうか、7日に発表される3月の雇用統計を待っている状況。
- ニューヨーク商品取引所の金先物6月限は、前日比9.20ドル(0.5%)安い1オンス=2026.40ドルで終了している。
今日の一言
今日の一言「さぁ、雇用統計だ」
雇用統計を前にハイテク株→ディフェンシブ株はの資金ローテーションが終わったのではかと思います。毎日毎日相場を観察していて気づいたことですが、ディフェンシブ銘柄への資金ローテーションは長くは続きません(通常、2、3日、長くても一週間程度)。機関投資家の目線で考えると、雇用統計などの大きな経済指標の発表を前に、リスクの高いハイテク株を利確して少しリスクを落としているんだと思います。この動きを理解していると立ち回り方が変わります。
今夜は雇用統計ナイト、FOMCの金融政策の判断に関わる重要な経済指標ですので注目していきましょう。Twitterで速報していきます。
今週の経済指標
今週の経済指標の予定をまとめました。一番の注目は金曜の雇用統計です。月曜のISM製造業景気指数、水曜のISM非製造業指数にも注目です。金曜日は聖米国市場が休場ですので1日少ないです。
米国市場:先週一週間のハイライト(2023年3月5週目)
こちらの記事では、先週一週間の相場を振り返っています。振り返りにどうぞ。
約4500文字の大作です(笑)
先週は、週前半は長期金利の上昇でハイテク株が売り込まれましたが後半は長期金利の上昇が落ち着き、一気に資金が入りナスダックは上抜けしています。上昇トレンド入り。
米国株月間レポート(2023年3月)
2023年の3月相場のまとめ記事です。約4500文字の大作です。ご一読いただけると嬉しいです。
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