米国市場:一週間のハイライト

毎日米国株

こんにちはYOSHIです。
この記事では一週間の米国市場を振り返ります。主要指数の値動きや相場を動かしたポイント、経済指標について確認していきましょう。

目次

米国株式市場:一週間のハイライト

主要指数の値動き

主要指数 揃って上昇。
VIX 17.07。Fear&Greed指数は 67で「GREED(楽観)」維持。

  • S&P500:+0.29%
  • ナスダック:+0.29%
  • NYダウ:+1.20%
  • ラッセル2000:+1.52%
  • 日経平均:+3.54%
  • TOPIX:+2.71%
  • マザーズ:+3.58%
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主な出来事のサマリー

今週は前週に発表された雇用統計を折り込むところから始まりました。株価は一時下落しましたが引けにかけて持ち直しました。水曜には消費者物価指数(CPI)が発表。インフレ再燃は認められない結果に相場に安心感が生まれました。しかしながら株価は上髭をつけ下落。木曜には生産者物価指数(PPI)が発表。こちらも予想を下回り積極的な利上げサイクルが終わりに近づきつつあるとのことで株価上昇に繋がりました。金曜はウォラーFRB理事のコメントを受け利上げ観測が再び高まり調整となりました。終わってみれば揃って上昇の一週間となりました。

詳細は以下をご参考ください。

4/10(月)
先週の雇用統計の結果を受け長期金利上昇→株価下落スタート→引けにかけて上昇し長い上髭をつける。日銀植田新総裁の会見を受け円安進行。
4/11(火)
消費者物価指数(CPI)の発表を前に方向感のない展開。NYダウが強い。国際通貨基金(IMF)が世界成長率見通しを下方修正(2023年:2.8%、2024年:3%)。
4/12(水)
消費者物価指数(CPI)発表。総合は予想を下回りコアは予想通り。インフレ再燃は認められず。株価は序盤上昇するものの利上げを見送るには十分ではないとの見方から失速。終盤にかけてマイナス圏に沈んだ。
4/13(木)
生産者物価指数(PPI)が予想を下回る。積極的な利上げサイクルが終わりに近づきつつあるとの見解を後押し。前日の下落分を倍返し。
4/14(金)
ウォラーFRB理事が根強い高インフレを鈍化させるため一段の金融引き締めが必要との考えを示す。利上げ観測が再び高まり長期金利が上昇。株式市場は調整。

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週間セクター騰落率

米国市場の週間セクターの騰落率をまとめました。半導体、クリーンエネルギー、工業、一般消費財セクターが売られ、公益、エネルギー、インド、ヘルスケアセクター辺りが買われています。こうしてみるとチグハグした感じもしますが、リスクの高いセクターが売られ、景気悪化局面で強いセクターが買われています。

ハイテクグロース(QQQ):+0.16%
半導体(SOX):-0.04%
クリーンエネルギー(PBD):+1.69%
小型株(IWM):+1.51%
金融(XLF):+2.78%
工業(XLI):+2.11%
素材(XLB):+1.63%
エネルギー(XLE):+2.65%
コモディティ(DJP):+2.01%
ヘルスケア(XHE):+1.41%
生活必需品(XLP):-0.24%
公益(XLU):-1.32%
航空(JETS):-1.10%
一般消費財(XLY):+1.36%
インド(EPI):+1.00%
新興国(FM):-0.27%

経済指標の結果

今週発表された経済指標の結果をまとめました。今週注目された消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)はコアCPIは予想通り、他の結果は予想を下回りインフレ再燃を示すデータは報告されませんでした。

消費者物価指数(CPI)(3月)(☆☆☆)
 CPI (前月比) 結果:0.1% 予想:0.2%
 CPI (前年比) 結果:5.0% 予想:5.2%
 コアCPI (前月比) 結果:0.4% 予想:0.4%
 コアCPI(前年比) 結果:5.6% 予想:5.6%
生産者物価指数(PPI)(☆☆☆)
 PPI(前月比)結果:-0.5% 予想:0.1%
 コアPPI(前月比)結果:-0.1% 予想:0.3%
失業保険申請件数(☆☆☆)
 結果:239K 予想:232K
小売売上高 (前月比) (3月)(☆☆☆)
 結果:-1.0% 予想:-0.4%
鉱工業生産 (前月比) (3月)(☆☆)
 結果:0.4% 予想:0.2%
ミシガン大学消費者信頼感指数 (4月)(☆☆)
 結果:63.5 予想:62.0

なお、経済指標の結果はInvensing.comを参照させていただいています
(出典:https://jp.investing.com/economic-calendar/)。

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S&P 500 日足チャート

S&P500の現在のチャートを確認していきましょう。今週はもみ合いばがらジワジワ上昇の一週間。

今週は先週に引き続きもみ合い相場でした。ジワジワと上昇していきており、移動平均線も上向いてきました。かなりよいチャートになってきました。水曜には崩れかけましたが木曜日の大陽線が効いていますね。先週から言っていますがこのもみ合いを上抜けると目先の青天井になりますのでそこそこ伸びることが期待できます。来週の相場に期待したいところです。

青天井とは?
青い空を天井に見立てて、相場が天井知らずに上昇し続けること。
「青空天井」ともいいます。上昇相場における高値水準を「天井」と言い、最高値を「大天井」と呼びます。青天井は、連日、最高値更新を続け、大天井が確認できないような状況を表します。
出典:大和証券 金融・証券用語解説 https://www.daiwa.jp/glossary/YST0009.html

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マクロ環境

経済指標は基本的に弱くインフレ再燃も認められていません。これらの結果を踏まえてFOMCがどう金融政策を展開するかに注目です。

インフレ
2022年11月、12月、2023年1月のCPIが3カ月連続で上昇し、インフレの収まりが観測されました。しかしながら、2023年2月のCPI、PPI、PCEが予想を上回り、インフレ再燃の懸念が高まっている。
3月の雇用統計は平均受給が予想を下回る。CPIは予想通り、PPI予想を下回る。
4月の雇用統計、CPI、PPIはいずれも予想を下回る。インフレ再燃は認められず。

FOMCによる利上げ
2022年7月 75bp、9月100bp、11月75bp、12月50bpの利上げ。
2023年2月 25bp、3月25bpの利上げ。

景気
2四半期連続でGDPがマイナス成長となり、テクニカルリセッション(景気後退期)に突入しました。また、ISM製造業・非製造業の両指数が50を下回っており、景気の先行きに不透明感が広がっています。シルバーゲート銀行が経営破綻、クレディ・スイスをUBSが買収、ドイツ銀行も経営悪化懸念。経済指標の結果は軒並み悪い。

決算
企業の決算は全体的に低調で、ガイダンス(業績予想)も弱い傾向にあります。多くの企業が大規模なレイオフを実施し、自社株買いに期待がかかる状況となっています。

次回FOMCでの利上げ予想

次回5月のFOMCでの利上げ予想は据え置き予想が22.0%、25bp利上げ予想が78.0%となっています。先週末時点では、据え置き予想が26.8%、25bp利上げ予想が71.2%でしたので、25bp利上げ予想が6.8%ほど増えています。

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来週の経済指標

来週の経済指標の予定をまとめました。来週は大きなものはありませんが、ニューヨーク連銀とフィラデルフィア連銀の製造業景気指数や製造業購買管理者指数、マーケット総合PMI サービス業購買部協会景気指数 に注目です。一つ一つ丁寧に確認していきましょう。

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週末の一言

週末の一言は「揉みあいながらジワジワ上昇。決算相場へ🏢」。

さてさて2週間揉みあってよいチャートが描かれてきました。ここを上抜けると上昇の継続が期待できます。チャートは需要(買いたい人)と供給(売りたい人)で出来ています。揉みあうことで需給が整理された後の動きは、上か下かにロストカットを巻き込み大きく動きます。揉みあい期間が長ければ長いほどその後の動きは大きいのが常です。今回は約2週間といい具合に揉みあいましたので次の動きはそこそこ大きくなると想定されます。4月は強い季節性なので期待したいです。

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では来週も頑張りましょう。

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米国市場月間レポート:相場の現状分析と今後の展望(2023年3月)

2023年の3月相場のまとめ記事です。相場の大きな流れを把握するためご一読いただけると嬉しいです。

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この記事を書いた人

①株式相場の状況を発信
②長期投資のコツを発信
③CFD取引の経験談をわかりやすく発信

2016年投資開始|株ブログ350記事以上

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