米国市場:一週間のハイライト

毎日米国株

こんにちはYOSHIです。
この記事では一週間の米国市場を振り返ります。主要指数の値動きや相場を動かしたポイント、経済指標について確認していきましょう。

目次

米国株式市場:一週間のハイライト

主要指数の値動き

主要指数 小動き。
VIX 16.76。Fear&Greed指数は 65で「GREED(楽観)」維持。

  • S&P500:-0.10%
  • ナスダック:-0.42%
  • NYダウ:-0.23%
  • ラッセル2000:+0.58%
  • 日経平均:+0.25%
  • TOPIX:+0.81%
  • マザーズ:-0.49%
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主な出来事のサマリー

今週はテスラネットフリックスなどのハイテク企業やゴールドマンサックス、バンクオブアメリカなどの銀行の決算が発表され、相場は一喜一憂した一週間でした。また、イギリスのCPI(消費者物価指数)が予想を上回り、地味に相場の上値を抑えることとなりました。現状では下げてもなんとか戻しており小動きに終始しましたが正直相場に上昇圧力はそれほど感じられないです。

詳細は以下をご参考ください。

4/17(月)+0.33%
ニューヨーク連銀景気指数が予想を上回る。長期金利が上昇し相場の重しとなるも引けにかけて上昇。主力企業の決算を控え小動き。
4/18(火)+0.09%
アトランタ連銀のボスティック総裁が政策金利を5.5-5.75%に引き上げる必要があるとタカ派発言→株価一時下落→持ち直し。銀行決算は明暗を分ける(ゴールドマンサックス×、バンクオブアメリカ〇)。
4/19(水)-0.01%
イギリスのCPI(消費者物価指数)が予想を上回り下落スタート→引けにかけて戻す。時間外でテスラが決算発表。売上・利益共に予想通りだが値下げで利益率低下。
→時間外で約4%の下落。
4/20(木)-0.60%
テスラが決算発表を受け-10%の下落
(値下げによる利益率低下を嫌気)。
→ハイテク株中心に売りが広がる。
フィラデルフィア連銀景気指数が予想を大きく下回る。2020年5月以来の大幅悪化。
4/21(金)+0.09%
企業決算は強弱入り交じる。テスラが米国で高級2車種を2~3%値上げし反発(+1.28%)。P&Gが2023年6月通期の売上高見通しを引き上げ上昇(+3.36%)。

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週間セクター騰落率

米国市場の週間セクターの騰落率をまとめました。ヘルスケア、生活必需品、航空セクターが買われ、エネルギー、コモディティ、クリーンエネルギーセクターが売られています。

ハイテクグロース(QQQ):-0.62%
半導体(SOX):-1.60%
クリーンエネルギー(PBD):-1.95%
小型株(IWM):+0.59%
金融(XLF):+1.03%
工業(XLI):+0.78%
素材(XLB):-0.28%
エネルギー(XLE):-2.58%
コモディティ(DJP):-2.45%
ヘルスケア(XHE):+3.67%
生活必需品(XLP):+1.85%
公益(XLU):+1.06%
航空(JETS):+1.78%
一般消費財(XLY):+0.32%
インド(EPI):-0.74%
新興国(FM):-1.57%

経済指標の結果

今週発表された経済指標の結果をまとめました。今週発表された経済指標のうち、フィラデルフィア連銀製造業景気指数は非常に悪い結果であり、経済減速を示すデータが示されています。

ニューヨーク連銀製造業景気指数 (4月)(☆☆)
 結果:10.80 予想:-18.00
原油在庫量(☆☆☆)
 結果:-4.581M 予想:-1.088M
フィラデルフィア連銀製造業景気指数 (4月)(☆☆☆)
 結果:-31.3 予想:-19.2
失業保険申請件数(☆☆☆)
 結果:245K 予想:240K
製造業購買管理者指数 (4月)(☆☆)
 結果:50.4 予想:49.0
マーケット総合PMI (4月)(☆☆)
 結果:53.5 予想:52.8
サービス業購買部協会景気指数 (4月)(☆☆☆)
 結果:53.7 予想:51.5

なお、経済指標の結果はInvensing.comを参照させていただいています
(出典:https://jp.investing.com/economic-calendar/)。

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S&P 500 日足チャート

S&P500のチャートはモミアイ。あまり動きはありませんでした。

これで3週連続のモミアイとなりました。一体どちらにいくんでしょうか。青天井を期待したいところですが4月も終わりですし上に行くパワーもそれ程ないのでなかなか厳しいのかもしれません。様子見が続きます。

青天井とは?
青い空を天井に見立てて、相場が天井知らずに上昇し続けること。
「青空天井」ともいいます。上昇相場における高値水準を「天井」と言い、最高値を「大天井」と呼びます。青天井は、連日、最高値更新を続け、大天井が確認できないような状況を表します。
出典:大和証券 金融・証券用語解説 https://www.daiwa.jp/glossary/YST0009.html

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マクロ環境

今週はあまり大きなアップデートはありません。5月のFOMCが待たれます。

インフレ
2022年11月、12月、2023年1月のCPIが3カ月連続で上昇し、インフレの収まりが観測されました。しかしながら、2023年2月のCPI、PPI、PCEが予想を上回り、インフレ再燃の懸念が高まっている。
3月の雇用統計は平均受給が予想を下回る。CPIは予想通り、PPI予想を下回る。
4月の雇用統計、CPI、PPIはいずれも予想を下回る。インフレ再燃は認められず。

FOMCによる利上げ
2022年7月 75bp、9月100bp、11月75bp、12月50bpの利上げ。
2023年2月 25bp、3月25bpの利上げ。

景気
2四半期連続でGDPがマイナス成長となり、テクニカルリセッション(景気後退期)に突入しました。また、ISM製造業・非製造業の両指数が50を下回っており、景気の先行きに不透明感が広がっています。シルバーゲート銀行が経営破綻、クレディ・スイスをUBSが買収、ドイツ銀行も経営悪化懸念。経済指標の結果は軒並み悪い。

決算
企業の決算は全体的に低調で、ガイダンス(業績予想)も弱い傾向にあります。多くの企業が大規模なレイオフを実施し、自社株買いに期待がかかる状況となっています。

次回FOMCでの利上げ予想

次回5月のFOMCでの利上げ予想は据え置き予想が22.0%、25bp利上げ予想が78.0%となっています。先週末から変化なしです。

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来週の経済指標

来週の経済指標の予定をまとめました。個人消費支出(PCE)物価指数国内総生産(GDP)に注目です。PCE物価指数はFRB(米国中央銀行)が金融政策の判断の参考にするデータで、個人消費の観点からインフレの状況を確認できるデータですので注目しておきましょう。

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個人消費支出(PCE)物価指数とは?
PCE物価指数はPCEデフレーターとも呼ばれ、全米のすべての国内個人消費物価の平均的上昇を示す指標です。通貨への影響は両方向に進みうるもので、CPIの上昇は金利の上昇と自国通貨の上昇を誘発することがあり、一方で不景気の間はCPIの上昇は景気後退の深まりとそれによる自国通貨の下落を誘発することがあります。
出典:Investing.com https://jp.investing.com/economic-calendar/pce-price-index-906

週末の一言

週末の一言は「企業決算で右往左往」。

企業決算で上下降らされていますが、終わってみれば大きな動きなくモミモミが続いている状況です。決算期は今回のように方向感が出ないことも多いですが、なかなか3週間もモミモミされると次の動きが大きくなると想定されるのでハラハラしてしまいます。来週はマイクロソフト、アルファベット、Meta、アマゾンの決算発表がありますので注目していきましょう。再来週(5/2-3)にはFOMCがあります。決算期とFOMCが過ぎるまではこのまま大きく動かないかも知れないですね。

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では来週も頑張りましょう。

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米国市場月間レポート:相場の現状分析と今後の展望(2023年3月)

2023年の3月相場のまとめ記事です。相場の大きな流れを把握するためご一読いただけると嬉しいです。

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この記事を書いた人

①株式相場の状況を発信
②長期投資のコツを発信
③CFD取引の経験談をわかりやすく発信

2016年投資開始|株ブログ350記事以上

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