吹き荒れる金融不安。ファースト・リパブリックバンクが続落。

米国株

よし(YOSHI)です。米国市場のポイントを株、経済指標、債券、為替、原油、金など総合的にまとめました。「今日の一言」では現在の相場状況について個人投資家目線で思うことをコメントしています。良ければ読んでいってください☕

目次

米国株式市場の概要

主要指数の値動き

主要指数 まちままちの展開。
VIXは18.84。Fear&Greed指数は52で「GREED(楽観)」「NEUTEAL(中立)」に後退。

  • S&P500:-0.38%
  • NYダウ-0.68%
  • ナスダック:+0.47%
  • ラッセル2000:-0.89%
  • 日経平均-0.71%
  • TOPIX:-0.89%
  • マザーズ:-1.63%
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相場が動いたポイント

  • ファースト・リパブリック・バンクが30%安と続落。緊急貸出制度の利用が制限される可能性がある点が引き金。
  • 前日に好決算を発表したマイクロソフトが7.5%上昇。ハイテク銘柄を下支え。
  • ファースト・リパブリック・バンク
    米銀行規制当局は、統一金融機関評価システム(UFIRS)に基づく米地銀ファースト・リパブリック・バンクの格付けを引き下げる可能性について検討している。実施されれば、同行は連邦準備制度理事会(FRB)の緊急貸出制度へのアクセスを制限され得る。
  • メタ・プラットフォーム(旧Facebook)決算
    売上高、一株利益(EPS)共に市場予想を上回る。時間外約11%の上昇。
    ● 売上高:$28.65B (市場予想:$27.61B)
    ● EPS:$2.20 (市場予想:$2.02)

米国セクター騰落率

昨日の米国市場の各セクターについて上昇、下落それぞれ最大上位5セクターをピックアップしました。資金が入っている資金の確認にどうぞ。

上昇セクター
 インドセクター:+0.62%
 ハイテクグロースセクター:+0.61%
 半導体セクター:+0.57%

下落セクター
 公益セクター:-2.35%
 工業セクター:-1.89%
 コモディティセクター:-1.40

 エネルギーセクター:-1.33%

 素材セクター:-1.18%

フォローしているセクター一覧
(ティッカーシンボル)
ハイテクグロース(QQQ)半導体(SOX)クリーンエネルギー(PBD)小型株(IWM)金融(XLF)工業(XLI)素材(XLB)エネルギー(XLE)コモディティ(DJP)ヘルスケア(XHE)生活必需品(XLP)公益(XLU)航空(JETS)一般消費財(XLY)インド(EPI)新興国(FM)

経済指標

主な経済指標の結果を示します。
Invensing.comを参照させていただいています。
(出典:https://jp.investing.com/economic-calendar/)。

  • 原油在庫量(☆☆☆)
    結果:-5.054M 予想:-1.486M

債券相場

  • 米2年債利回り:3.949(+0.42%
  • 米10年債利回り: 3.445(+0.79%
  • 米30年債利回り:3.705(+1.06%
  • 逆イールド状態継続。
  • 金利反転上昇。
  • ファースト・リパブリックがFRB緊急貸出制度へのアクセスを制限され得るとの報道に反応した。米議会は債務上限の法案に関して今夕に採決する見通し。

※逆イールドとは?
短期金利が長期金利を上回り、イールドカーブ(利回り曲線)が右下がりの曲線となっている状態のこと。市場関係者が将来的に金利が下がるとみている場合に起こる現象で、一般的に景気後退の兆候として捉えられる。
出典:野村證券 証券用語解説集 https://www.nomura.co.jp/terms/japan/ki/A02007.html

為替相場

  • 外国為替市場ではドル指数が低下。
  • ユーロやポンドなど大半の欧州通貨は堅調。円は対ドルで小幅高。
  • 一時は0.6%高の1ドル=133円02銭
  • サクソバンクの外為戦略責任者ジョン・ハーディー氏「過去数営業日の債券利回り急低下を踏まえれば、円の強さは当然だ。しかし、円のトレーダーらは植田和男新総裁の下で初めて開催される28日の日銀政策会合も待っている」

原油相場

  • ニューヨーク原油先物相場は続落。
  • 引けにかけて下げ幅拡大。銀行セクターの混乱で相場が打撃を受けた3月中旬以来の大幅安。
  • 米エネルギー情報局(EIA)が発表した原油在庫は予想を下回り原油相場に追い風だったがあまり材料視されず、変動の大きい株式相場をにらんだ取引となった。
  • NYMEXのWTI先物6月限は前日比2.77ドル(3.6%)安の1バレル=74.30ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は3.08ドル(3.8%)下落し、77.69ドル。
  • CIBCプライベート・ウェルスのシニア・エネルギー・トレーダー、レベッカ・バビン氏は米原油在庫が510万バレル減少したことについて「強い数字だ」とした上で、「市場は中国の需要に関する情報を待っているほか、米経済が今年下期に大きく減速することに依然として賭けている」と述べた。

相場

  • ニューヨーク金相場は反落。
  • ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比8.50ドル(0.4%)安の1オンス=1996ドルちょうどで引けた。スポット価格はニューヨーク時間午後3時23分現在、0.3%安の1990.94ドル。
  • オアンダのシニアマーケットアナリスト、エド・モヤ氏「金融ストレスを受け、米連邦公開市場委員会(FOMC)は来週の会合で利上げ停止を決定せざるを得ないとの観測が投資家の間で強まっており、それが金相場を幾分支えている」
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今週の経済指標

今週一週間の経済指標の予定をまとめました。今週は国内総生産(GDP)と個人消費支出(PCE)物価指数に注目です。また企業決算に注目です。

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決算発表予定
4/25 after market
 マイクロソフト、グーグル
4/26 after market
 メタ(旧フェイスブック)
4/27 after market
 アマゾン、インテル

国内総生産(GDP)とは?
国内総生産(GDP)は、米国において新しく生産・提供された財やサービス全ての金額の合計。経済成長率はこのGDPがどれくらい伸びたかを示す。同指数には名目GDPと実質GDPがあり、名目GDPは金額をそのまま合計したものだが、実質GDPは物価変動による影響を除いて算出される。同指数は同国経済活動の最も総合的な指標であり、経済状況を示している。速報値、改定値、確報値と発表は3回あるが、最も注目されやすいのは速報値だ。

個人消費支出(PCE)物価指数とは?
PCE物価指数はPCEデフレーターとも呼ばれ、全米のすべての国内個人消費物価の平均的上昇を示す指標です。通貨への影響は両方向に進みうるもので、CPIの上昇は金利の上昇と自国通貨の上昇を誘発することがあり、一方で不景気の間はCPIの上昇は景気後退の深まりとそれによる自国通貨の下落を誘発することがあります。

出典:Investing.com: https://jp.investing.com/economic-calendar/

今日の一言

今日の一言 吹き荒れる春の嵐。決算は良好。

ファースト・リパブリック・バンクが続落で金融不安が続きます。ポイントは格下げされれば連邦準備制度理事会(FRB)の緊急貸出制度へのアクセスが制限される可能性があるという点ですね。これまではFRBにより保護されるという話でしたがこちらが揺らいでいるという状況です。次はツンデレイエレンさんの出番かも知れませんね(笑)。一方で、決算はこんな経済状況でも良好です。マイクロソフト、グーグル、メタ・プラットフォームと良好な決算が続きます。

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以下は、先週一週間と、先月のまとめ記事です。
お時間があればご参考ください。

米国市場:先週一週間のハイライト(2023年4月3週目)

こちらの記事では、先週一週間の相場を振り返っています。振り返りにどうぞ。

主要指数の値動き
小動き。VIX 16.76。Fear&Greed指数は 65で「GREED(楽観)」維持。
 S&P500:-0.10%
 ナスダック:-0.42%
 NYダウ:-0.23%
 ラッセル2000:+0.58%
 日経平均:+0.25%
 TOPIX:+0.81%
 マザーズ:-0.49%

先週のポイント
テスラ、ネットフリックスなどのハイテク企業やゴールドマンサックス、バンクオブアメリカなどの銀行の決算が発表され、相場は一喜一憂。イギリスのCPI(消費者物価指数)が予想を上回り、地味に相場の上値を抑える。

5月のFOMCでの利上げ予想
据え置き予想が22.0%、25bp利上げ予想が78.0%

週末の一言
企業決算で右往左往

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米国株月間レポート(2023年3月)

2023年の3月相場のまとめ記事です。こちらも約4500文字の大作です。ご一読いただけると嬉しいです。

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この記事を書いた人

①株式相場の状況を発信
②長期投資のコツを発信
③CFD取引の経験談をわかりやすく発信

2016年投資開始|株ブログ350記事以上

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