ニューヨーク連銀景気指数は予想を大幅に下回り景気悪化を示すデータが示されました。また、引き続き米債務上限問題が相場の重しとなっています。米国市場は序盤下落しましたが、徐々に下げ幅を縮め最終的には上昇して引けています。この記事では、S&P500等の主要指数やセクター騰落率、相場が動いたポイント、経済指標の結果をまとめています。「今日の一言」では個人投資家目線で感じたことを記しています。
米国市場のまとめ
S&P500等の主要指数の騰落率
主要指数 まちまちの展開
VIXは17.12。Fear&Greed指数は59で「GREED(楽観)」継続。
指数 | 騰落率 |
---|---|
S&P500 | +0.30% |
NYダウ | +0.14% |
ナスダック | +0.66% |
ラッセル2000 | +1.19% |
日経平均 | +0.81% |
TOPIX | +0.88% |
マザーズ | +0.24% |
相場のポイント
ニューヨーク連銀景気指数 予想を大幅に下回る
5月のニューヨーク連銀景況指数は予想-3.70に対して結果-31.80であり、約3年ぶりの大幅低下となった。先週発表されたミシガン大学景気指数も予想を大幅に下回っており複数の経済指標で景気悪化を示唆するデータが発表されている。米国市場はこの結果を受け下落してスタートした。
米債務上限問題
バイデン米大統領は、マッカーシー下院議長や他の議会指導者との債務上限問題に関する協議が16日に行われることを明らかにした。この会談は、9日に続いて今月2回目のものとなる。前回の会談後、スタッフレベルでの協議が週末も続けられている。バイデン大統領は、交渉が順調に進んでいるとの楽観的なコメントを14日に発表した一方、マッカーシー氏は15日にこれまで進展がほとんどないと述べるなど、双方の発言には食い違いがある。
連銀総裁の発言
複数の米国連銀総裁から今後の金融政策についてコメントがされている。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は追加の引き締めが起こる可能性が高いと述べ、シカゴ連銀のグールズビー総裁は利上げと信用環境のタイト化に注意喚起している。一方、アトランタ連銀のボスティック総裁は政策金利を据え置くことを支持しつつ、近い将来の利下げは検討しないと述べ、年内に利下げされるとの見方をけん制した。
セクター騰落率
上昇、下落それぞれ最大上位5セクターをピックアップしました。
セクター | 上昇率 |
---|---|
半導体 | +2.68% |
クリーンエネルギー | +1.85% |
コモティティ | +1.32% |
小型株 | +1.22% |
航空 | +1.19% |
セクター | 下落率 |
---|---|
公益 | -1.26% |
生活必需品 | -0.25% |
経済指標の結果
ニューヨーク連銀製造業景気指数(5月)☆☆
結果:-31.80 予想:-3.70
Invensing.comを参照させていただいています。いつもありがとうございます。
(出典:https://jp.investing.com/economic-calendar/)。
今週の経済指標
今週の経済指標の予定です。今週は大きなものはありませんが、ニューヨーク連銀とフィラデルフィア連銀の経済指標に加え、パウエル議長の発言に注目です。ブログやツイッターで随時発信します。
今日の一言
『バイデン頼む(16日に債務上限を巡りマッカーシー下院議長らと会談)』
米債務上限問題が解決せず相場はモヤっとした状況が続きます。米国でデフォルトが起こるとは考えにくく、政治的なプロレスをしているだけかと思いますが、相場は不透明感を嫌います。16日に予定している会談のニュースによっては相場の下落要因になるでしょう。S&P500のチャートはレンジの上限に到達しています。再びレンジを上抜けできずに反落するのか上抜けするのか固唾を飲んで見守っています。
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