米債務上限を巡る協議が続いており引き続き米国市場の重しになっています。小売売上高の結果は予想を下回り景気悪化を示唆するものでした。唯一の希望は、バイデン大統領とマッカーシー米下院議長が債務上限問題について協議し「依然大きな隔たりあるも合意可能」とのコメントがマッカーシー議長から発表されています。22日辺りが合意のタイミングかも知れません。この記事では、S&P500等の主要指数やセクター騰落率、相場が動いたポイント、経済指標の結果をまとめています。「今日の一言」では個人投資家目線で感じたことを記しています。
米国市場のまとめ
S&P500等の主要指数の騰落率
主要指数 揃って下落
VIXは17.99。Fear&Greed指数は55で「NEUTRAL(中立)」に後退。
指数 | 騰落率 |
---|---|
S&P500 | -0.64% |
NYダウ | -1.01% |
ナスダック | -0.18% |
ラッセル2000 | -1.44% |
日経平均 | +0.73% |
TOPIX | +0.58% |
マザーズ | -0.41% |
相場のポイント
小売売上高 予想を下回る
4月の小売売上高は予想0.8%に対して結果0.4%であり予想を下回りました。商務省が発表する小売売上高は、米国の様々な規模の小売店の売上を月毎に測定する指標であり、今回の結果は景気悪化を示唆する結果です。ミシガン大学景気指数、ニューヨーク連銀景気指数に続き、景気悪化が鮮明です。
米債務上限問題の協議
バイデン大統領とマッカーシー米下院議長らが債務上限問題に関して大統領執務室での1時間にわたる協議を行いました。マッカーシー氏は会談後、「やるべきことは多い。今週末までに合意に至ることは可能だ。合意に至るのはそれほど難しいことではない」と語りました。協議はそれぞれのスタッフの中から交渉担当者を指名し継続します。バイデン大統領は17日に日本に向け出発するものの、G7サミット閉幕後の21日に米国に戻る予定であり協議が継続されます。
TOPIX 1990年8月以来の高値更新
TPOPIXが1990年8月以来33年ぶりのバブル後高値を更新しました。海外勢による日本株買いの継続が意識される中、前日の米国市場での株高や為替の円安基調を追い風に騰勢を強めています。
セクター騰落率
上昇、下落それぞれ最大上位5セクターをピックアップしました。
セクター | 上昇率 |
---|---|
ハイグロ | +0.11% |
セクター | 下落率 |
---|---|
エネルギー | -2.46% |
公益 | -2.22% |
素材 | -1.65% |
小型株 | -1.46% |
コモディティ | -1.41% |
経済指標の結果
小売売上高(前月比)(4月) ☆☆☆
結果:0.4% 予想:0.8%
Invensing.comを参照させていただいています。いつもありがとうございます。
(出典:https://jp.investing.com/economic-calendar/)。
今週の経済指標
今週の経済指標の予定です。今週は大きなものはありませんが、ニューヨーク連銀とフィラデルフィア連銀の経済指標に加え、パウエル議長の発言に注目です。ブログやツイッターで随時発信します。
今日の一言
『プロレス終了はよ』
米債務上限問題の協議が続きます。今朝、バイデン大統領とマッカーシー米下院議長の協議の結果を伝えるニュースが出ており、歩み寄りか?と思いましたが株価は反応していません。バイデン大統領はG7サミットから21日に戻るようなのでこの辺りで合意しそうなスケジュール感です。逆に合意ができないと6/1と言われている債務上限に達するタイミングが迫ってくるのでジリジリと不透明感が増す展開になりそうです。
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