原油とガソリン価格はなぜ違う?その理由を解説|原油CFDについても紹介

原油 ガソリン 違い

この記事のポイント
原油とガソリン価格が違う理由
原油CFD取引について


原油ガソリンの価格には実は大きな違いがあります。本ブログ記事では原油とガソリン価格がなぜ大きく違うのか、その理由について解説します。また、原油の取引が可能なCFD取引(差金決済)についても紹介します。普段疑問に思っている原油とガソリン価格の違いを理解しましょう。

目次

原油価格とガソリン価格の違いの原因

原油価格とガソリン価格

記事執筆時点の原油の価格は1リットル約80円、レギュラーガソリンの価格は1リットル約160円と約2倍の違いがあります。この違いは主に以下の要因によるものです。

  1. 原料と製品の違い
  2. 原油とガソリンそれぞれの需給と供給のバランス
  3. 税金や規制

一つづつ見ていきましょう。

原料と製品の違い

原油とガソリンは、原料製品の関係にあります。原油は採掘された後、精製所で精製されてガソリンなどの製品に加工されますが、原油からは異なる種類の製品が作られます。また、ガソリンが消費者に渡るまでに様々なコストが発生します。主には精製コストマーケティングコスト輸送/流通コストです。これらのコストがガソリン価格に反映されます。

原油/ガソリン それぞれの需給と供給のバランス

原油とガソリンはそれぞれ異なる需要と供給のバランスに影響されます。原油は多様な産業で使用されるため、世界経済の全体の需要と供給のバランスによって価格が変動します。一方、ガソリンは主に自動車などの輸送用途に使用されるため、輸送需要の変動が価格に影響を与えます。また、後述するOPECプラスによる減産合意や、戦争などの地政学的リスクも需要と供給のバランスに影響します。

税金や規制

国や地域によって原油やガソリンに課せられる税金や規制が異なります。ガソリンは約4割が税金と言われており大きく影響します。

以上の要因が重なり合い、原油とガソリンの価格の違いが生じています。そのため、原油価格の変動がガソリン価格に影響を及ぼしますが、両者の価格変動のタイミングは実は一致しないことが普通です。原油価格が変化してから大体1ヶ月後にガソリン価格が変化すると言われています。

原油CFD取引について

CFD取引の基礎知識

原油はCFD(Contract for Difference、差金決済取引)にて取引が可能です。CFDは、金融商品の価格変動に対して投資する金融派生商品であり、株式、指数、通貨ペア(FX)、原油や穀物など様々な銘柄が存在します。CFD取引の特徴は、物理的な資産を実際に所有するのではなく、その資産の価格変動に対して投資することです。これにより、小額の証拠金で大きなポジションを持つことができます。

原油はGMOクリック証券にて取引が可能です。

詳細は以下の記事で確認。

原油CFDの特徴とリスク

原油CFD取引は、原油の価格変動に基づいて行われる取引です。価格の変動に応じて利益を得ることができます。原油は般的に価格変動(ボラティリティ)が大きい商品であり、ハイリスクハイリターンの投資商品になります。

原油の価格は経済動向により大きく影響を受けます。基本的には世界経済が不況の時には原油の価格は下落(需要が減るため)し、好況時には上昇(需要が増すため)します。

また、産油国により構成されるOPECプラスが原油の生産量について協議する枠組みがあり、減産合意の状況が原油価格に大きく影響します。これらのニュースを考慮しながら原油CFDの取引を行う必要があります。

OPECプラスとは?
OPEC(Organization of Petroleum Exporting Countries、石油輸出国機構)は、主要産油国が石油の供給量を協力して調整し、石油価格の安定を目指す枠組み。産油国がシェア拡大のため増産競争を展開し、石油価格の急落を招いたことが背景にある。

OPEC:イラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、ベネズエラ、リビア、アルジェリア、ナイジェリア、アラブ首長国連邦、ガボン、アンゴラ、赤道ギニア、コンゴ
OPECプラス:(OPEC加盟国に加えて)アゼルバイジャン、バーレーン、ブルネイ、カザフスタン、マレーシア、メキシコ、オマーン、ロシア、スーダン、南スーダン
出典:nikkei4946.com

CFDを活用した原油取引のメリットとデメリット

CFDを活用した原油取引には、証拠金取引なので資金効率が高く、小額の証拠金で多くのポジションを持つことができるというメリットがあります。また、市場の上昇・下降どちらの方向にも取引を行うことができるため、柔軟性があります。うまく取引が出来れば大きなリターンを得ることができます。

一方で、デメリットはやはりそのボラティリティが多く、変動要因も、世界経済の状況、OPECプラスの動向、地政学リスクなど多いため損失を被りやすいです。基本的に短期的なトレードをすることが一般的ですが、ボラティリティが大きいことで損切り設定に引っかかりやすいです。

余談ですが、2020年4月には新型コロナウイルス感染拡大による需要蒸発により原油価格が一時マイナスになる異常事態が起きました。

Bloomberg.com
マイナス40ドル歴史的急落のNY原油-需要減で貯蔵限界、限月要因も ニューヨーク原油先物相場が、歴史的急落を演じ一時マイナス圏に突入した。新型コロナウイルス感染拡大による需要蒸発で原油貯蔵施設の能力が限界に近づき、限月交代に伴う...

この時は私も相場にいましたが多くの原油トレーダーが反発期待で買い向かいました。しかしながら、まさかのマイナスになり多くのトレーダーが大きな損失を被り退場しました。原油の取引はリスク管理の徹底が必須であり上級者向けの商品であると言えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。原油は経済の血液と呼ばれ、世界経済やインフレ動向に大きな影響を与えます。直接原油の取引をしない方も原油の動向はフォロー推奨です。この記事が個人投資家の皆さんの投資ライフの一助になれば幸いです。

GMOクリック証券CFD
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この記事を書いた人

①株式相場の状況を発信
②長期投資のコツを発信
③CFD取引の経験談をわかりやすく発信

2016年投資開始|株ブログ350記事以上

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