米債務上限を巡る協議は順調に進展しています。米国の下院、上院の両方の議員からデフォルト回避に向けた前向きな発言があり安心感が広がっています。気の早い株式市場は昨日に続き大幅に続伸しています。S&P500のチャートは約一カ月半モミモミとレンジ相場を演じていたゾーンを上抜けてきました。チャート的には青天井になりますので上昇トレンドが継続することが期待されます。本日も米国市場の動向をまとめていきます。
米国市場のまとめ
S&P500等の主要指数の騰落率
主要指数 揃って大幅続伸
VIXは16.05。Fear&Greed指数は66で「GREED(楽観)」。
指数 | 騰落率 |
---|---|
S&P500 | +0.94% |
NYダウ | +0.34% |
ナスダック | +1.51% |
ラッセル2000 | +0.58% |
日経平均 | +1.60% |
TOPIX | +1.14% |
マザーズ | -1.11% |
相場のポイント
米債務上限を巡る協議
マッカーシー下院議長(共和党)とシューマー上院院内総務(民主党)はデフォルトを回避するための合意を数日中に採決に持ち込む計画を練っています。一方で、マクヘンリー米下院金融委員長(共和党)は債務上限交渉について「終了には程遠い」と発言しました。これを受けて株式相場は上げ幅を縮小する場面もありました。
ダラス連銀 ローガン総裁とジェファーソン理事
ダラス連銀のローガン総裁は6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを停止する論拠はまだ明確になっていないと述べた。発言を受けて6月利上げ予想は36.2%まで上昇しています。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェファーソン理事は、過去1年間の積極的な利上げが経済にどのように浸透するのかを辛抱強く見極めていく姿勢を示唆しました。長期金利も上昇しており、株式市場の重しになりそうです。
フィラデルフィア連銀製造業景気指数
フィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想を上回りました。ミシガン大学→ニューヨーク連銀→小売売上高と連続で予想を下回り景気悪化を市瀬する結果でしたが、フィラデルフィア連銀はマイナスであるものの予想は上回っています。
G7広島サミット
主要7カ国(G7)首脳会議(広島サミット)が19日から3日間の日程で開幕します。午前の討議では、デジタルや貿易分野における生成AIを含む技術や世界経済に対する認識を共有し、午後の議論ではウクライナ問題を取り上げ、G7としての対応を協議する予定です。18日夜に行われた岸田首相とバイデン大統領の日米首脳会談では、中国を含む諸課題への対応での緊密な連携を継続することや、ロシアへの厳しい制裁とウクライナ支援についても一致しました。また、G7に加えてインドやASEANの議長国であるインドネシア、韓国、ベトナムなどの首脳も招待され、20日以降は気候変動やエネルギー環境などで新興国との協調を目指した議論が行われる予定です。
セクター騰落率
上昇、下落それぞれ最大上位5セクターをピックアップしました。
セクター | 上昇率 |
---|---|
半導体 | +3.16% |
ハイテクグロース | +1.86% |
一般消費財 | +1.55% |
金融 | +0.74% |
エネルギー | +0.73% |
セクター | 下落率 |
---|---|
インド | -0.94% |
クリーンエネルギー | -0.79% |
コモディティ | -0.53% |
生活必需品 | -0.49% |
公益 | -0.30% |
経済指標の結果
フィラデルフィア連銀製造業景気指数
(5月)☆☆☆
結果:-10.4 予想:-19.8
失業保険申請件数 ☆☆☆
結果:242K 予想:254K
Invensing.comを参照させていただいています。いつもありがとうございます。
(出典:https://jp.investing.com/economic-calendar/)。
今週の経済指標
今週の経済指標の予定です。今週は大きなものはありませんが、ニューヨーク連銀とフィラデルフィア連銀の経済指標に加え、パウエル議長の発言に注目です。ブログやツイッターで随時発信します。
今日の一言
『今こそ言おう。モミモミ上抜け🚀』
S&P500のチャートはついにモミモミゾーンを上抜けしてきました。実に一カ月半ぐらいレンジ相場を演じていたのでかなりパワーが溜まっているのではないかと思われます。2月の高値を更新すると年初来高値更新となり青天井相場になります。次のターゲットは昨年8月の高値(4300)です。
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