週末に原則合意の報道が出た米国債務上限をめぐる交渉はロスタイムに入っているようです。米共和党の保守強硬派から合意に批判が噴出。31日に予定されている議会採決にむけ不穏な影が見え隠れします。今週は金曜日に雇用統計の発表があり相場の関心事は6月FOMCの金融政策に移っていきそうです。本日も個人投資家目線で米国市場の動向をまとめていきます。
米国市場のまとめ
S&P500等の主要指数の動き
『主要指数 まちまちの展開』
指数 | 騰落率 |
---|---|
S&P500 | +0.00% |
ナスダック | +0.32% |
NYダウ | -0.15% |
ラッセル2000 | -0.32% |
米国10年債金利 | -2.09% |
VIX | 19.14(+0.00%) |
Fear&Greed | 65(GREED) |
相場のポイント
米国債務上限をめぐる協議
週末にバイデン大統領とマッカーシー下院議長(共和党)が債務上限について基本合意をしたことを発表しました。これを受け、米共和党の保守強硬派から批判が噴出しています。チップ・ロイ下院議員は、共和党は合意によって「ばらばらに引き裂かれた」とし「たとえ何が起きようとも、報いを受けることになるだろう」とコメント。保守強硬派の「フリーダム・コーカス」のスコット・ペリー議員は、合意は「実現不可能」と発言。議連メンバーは議会通過の阻止に全力を尽くすと述べました。31日に採決が予定されています。
エヌビディア(NVDA)時価総額1兆ドル突破
エヌビディア(NVDA)の時価総額が半導体銘柄として世界で初めて1兆ドル(約140兆円)を突破。米国ではアルファベットとアマゾン・ドット・コム、アップル、マイクロソフトが時価総額1兆ドルを超えており、世界で10社に満たない限られた企業に仲間入りしました。エヌビディアはAI技術に使用されるGPU(Graphics Processing Unit:グラフィックス プロセッシング ユニット)の引き合いが好調でピカピカ決算を発表しています。
セクター騰落率
上昇、下落それぞれ最大上位5セクターをまとめました。
セクター | 上昇率 |
---|---|
一般消費財 | +0.67% |
航空 | +0.55% |
ハイテクグロース | +0.45% |
新興国 | +0.32% |
ヘルスケア | +0.16% |
セクター | 下落率 |
---|---|
コモディティ | -1.77% |
生活必需品 | -1.14% |
エネルギー | -1.03% |
インド | -0.57% |
素材 | -0.54% |
経済指標の結果
消費者信頼感指数 ☆☆☆
結果:102.3 予想:99.0
経済指標はInvensing.comを参照。いつもお世話になります。
(出典:https://jp.investing.com/economic-calendar/)。
今週の経済指標
今週の経済指標の予定をまとめました。今週は雇用統計に注目です。
今日の一言
『プロレスはロスタイムへ』
長く続いた債務上限プロレスは終わりを迎えようとしています。一部の強硬派議員が反対しているようですがメインシナリオはこのまま合意でしょう。まさにロスタイムのあがきといった様相です。さて、相場の関心事は本筋のFOMCの金融政策に移りそうです。スケジュールは、6/2 雇用統計→6/13 CPI(消費者信頼感指数)→6/14 PPI(生産者物価指数)→6/15 FOMCです。それぞれの経済指標をチェックしながらFOMCに備えましょう。
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