利益確定売りで始まった米国市場でしたがじわじわと買い戻しが入り終わってみれば上昇。中身をみると半導体セクターは利益確定に押された一方で様々なセクターに広く買いが入りました。株式市場全体に大きな資金が流入しているのを感じます。この記事では個人投資家目線で前日の米国市場のポイントをまとめました。株式市場が上下した理由、経済指標、マクロ環境などを把握しあなたの投資判断の参考にしてください。
米国市場のまとめ

指数 | 騰落率 |
---|---|
S&P500 | +1.22% |
ナスダック | +1.15% |
NYダウ | +1.26% |
ラッセル2000 | +0.81% |
米国10年債金利 | -1.95% |
VIX | 14.50(+4.47%) |
Fear&Greed | 81 (EXTREAME GREED) |
主要指数:揃って上昇
主要指数は利益確定売りで始まりましたが、じわじわと買い戻しが入り上昇して引けました。注目すべきは様々なセクターに広く買いが入り株式市場全体に資金が流入している点です。長期金利が下落したことも大きいと考えます。Fear&GreedはEXTRENE GREED継続。
相場のポイント

意外に堅調な経済指標
小売売上高
結果:0.3%(予想:-0.1%)と予想に反して増加。13のカテゴリーのうち10で増加しました。広く減少が予想されていた自動車への支出拡大などを反映しました。唯一のサービス分野である飲食店は0.4%増加した。国内総生産(GDP)の算出に使用される飲食店と自動車ディーラー、建材店、ガソリンスタンドを除いたコア売上高は0.2%増加しました。
ニューヨーク連銀製造業景気指数
結果:6.60(予想:-16.0)と予想外の上昇。新規受注と出荷の回復が寄与しました。仕入れ価格指数と販売価格指数はともに、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)直前と「実質的に変わらない」水準に下がりました。
欧州中央銀行(ECB)利上げ
欧州中央銀行(ECB)は中銀預金金利を0.25ポイント引き上げ。20年余りで最高の3.50%とした。ECBは声明で「政策委員会は今後の決定によって政策金利を十分に景気抑制的な水準とし、インフレを中期的目標に迅速に戻すことを確実に実現させる。必要な限り金利を同水準に据え置く」と表明。ラガルド総裁は7月の追加利上げの「公算が極めて大きい」と発言した。スイスも利上げ観測がありヨーロッパは利上げ局面がまだ続きそうです。
セクター騰落率
上昇/下落 最大5つピックアップします。
セクター | 上昇率 |
---|---|
コモディティ | +2.66% |
工業 | +1.51% |
金融 | +1.32% |
クリエネ | +1.27% |
ハイグロ | +1.19% |
セクター | 下落率 |
---|---|
半導体 | -0.85% |
経済指標の結果
ニューヨーク連銀景気指数☆☆
結果:6.60 予想:-16.0
フィラデルフィア連銀景気指数☆☆☆
結果:-13.7 予想:-13.5
小売売上高 (前月比)☆☆☆
結果:0.3% 予想:-0.1%
失業保険申請件数☆☆☆
結果:262K 予想:250K
出典:Invensing.com
https://jp.investing.com/economic-calendar/
今日の一言

昨日の上昇は幅広いセクターが買われ非常によい動きです。6月7日の記事にも書いたグレートローテーションを感じます。巨大な債券市場から株式市場に資金が流入しているのではと思います。この現象は2022年は単発で終わっていましたが、今月は2回も観測されています。当然、頻度が高くなっているということは株式市場にしっかり資金が流入していることを意味します。徐々に利益確定をしたくなる水準になってきましたがこの上昇は質がよさそうなのでしっかり乗っていきたいです。

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今週の経済指標

週末のブログでも書きましたが今週は経済指標祭りです。
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