この記事では米国市場の一カ月の動きを簡単にまとめました。2023年5月相場はセルインメイもなんのその。終わってみれば堅調な一カ月でした。相場を動かしたポイントは債務上限問題のプロレスとエヌビディア(NVDA)の鮮烈な決算でしたね。データでから米国市場を振り返りましょう。
米国株式市場:2023年5月相場のハイライト
主要指数の値動き
- S&P500:+0.25%
- NYダウ:-3.49%
- ナスダック:+5.80%
- ラッセル2000:-1.09%
- 米国10年金利:+6.36%
- IX:16.61(-18.52%)
- Fear & Greed:65(GREED)
- 日経平均:+7.04%
- TOPIX:+3.56%
- マザーズ:+0.38%
月間セクター騰落率
半導体とハイテクグロースの上昇がスゴイです。一方でエネルギー、素材、生活必需品が大きく下落した一カ月でした。
ハイテクグロース(QQQ):+7.88%
半導体(SOX):+15.30%
クリーンエネルギー(PBD):-3.23%
小型株(IWM):-0.82%
金融(XLF):-4.25%
工業(XLI):-3.15%
素材(XLB):-6.87%
エネルギー(XLE):-10.3%
コモディティ(DJP):-6.49%
ヘルスケア(XHE):-4.81%
生活必需品(XLP):-6.16%
公益(XLU):-5.87%
航空(JETS):+1.16%
一般消費財(XLY):+2.54%
インド(EPI):+0.21%
新興国(FM):-1.10%
主な出来事
5月の相場は何があったかなぁと振り返ってみるとやはり債務上限交渉とエヌディビア(NVDA)の決算の2つが主な出来事でしたね。どちらもかなり相場に影響を与えました。
米国債務上限をめぐる協議
金融システム崩壊が落ち着いたと思った矢先、6/2にも債務上限を迎えこのままいくと米国がデフォルト(債務不履行)に陥るという懸念が相場にもたらされました。きっかけは、ツンデレで有名なイエレン財務長官でした。バイデン大統領率いる民主党と下院の多数を占める共和党の政治的なプロレスの行方を相場は固唾を飲んで見守りました。最終的には、バイデン政権と下院の合意を盛り込んだ「財政責任法案」が下院で賛成314 反対117、上院で賛成63 反対36で無事に可決しました。
エヌビディア(NVDA)決算
エヌビディア(NVDA)が鮮烈な決算を発表。ゲーム用GPU(画像処理半導体)が減少したが、収益性の高い生成AI(人工知能)に使う半導体が伸びて増益を確保しました。これを受け半導体関連、ハイテクグロース関連銘柄に大きな資金が入る。AIが既に実需フェーズにあることを示しました。
● 売上高:$7.19B (市場予想:$6.52B)
● EPS:$1.09 (市場予想:$0.92)
相場展望
終わってみれば堅調は一カ月。やはり債務上限交渉もプロレスでした。一時的に下落したことにより需給が整理され、エヌビディアの決算と、本丸のFRBによる金融政策は利上げ停止の見込みとの好材料をきっかけに株式市場は上昇トレンドがスタートしています。7月利上げのシナリオをFRBは残しているのでまだ油断はできないですが、このまま堅調な相場が続くとよいなと思います。
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