このブログ記事のポイント
・主要指数
・S&P500 月間騰落率
・月間セクター騰落率
・2023年の各指数の月間騰落率
・主な出来事
・世界経済(マクロ環境)
・相場展望
2023年7月の米国市場はFOMCが予想通りの25bo利上げ。企業決算により相場が揺れることもありましたが総じて堅調な一カ月でした。特にラッセル2000指数が6.06%の大幅上昇でした。
このブログ記事では、米国市場の一カ月を振り返ります。各指数の月ごとの動きを振り返り、マクロ経済の動向を俯瞰しましょう。
米国株式市場:2023年7月相場のハイライト
主要指数|ラッセル2000が大幅上昇
指数 | 騰落率 |
---|---|
S&P500 | +3.11% |
NYダウ | +3.35% |
ナスダック | +4.05% |
ラッセル2000 | +6.06% |
米国10年金利 | +3.17% |
日経平均 | -0.05% |
TOPIX | +1.48% |
マザーズ | -4.74% |
VIX | 13.62(+0.22) |
主要指数は先月に続き全面高。特にラッセル2000が+6.06%の大幅高。ナスダック+4.05%、NYダウ+3.35%、S&P500+3.11%と続きました。
S&P500 月間騰落率|堅調に推移
今年のS&P500はなんと7カ月中6カ月上昇と記録的な上昇が続いています。私の記録の中でもここまで堅調な年はあまりありません。年後半にどうなっていくのか期待したいです。
月間セクター騰落率
セクターごとの月間騰落率をまとめました。今月は航空以外は全面高。新興国(+9.24%)、エネルギー(+7.77%)、コモディティ(+7.26%)、小型株(+6.11%)が上昇幅が大きいです。
セクター | 騰落率 |
---|---|
ハイテクグロース | +3.86% |
半導体 | +5.13% |
クリーンエネルギー | +5.13% |
小型株 | +6.11% |
金融 | +4.81% |
工業 | +2.89% |
素材 | +3.44% |
エネルギー | +7.77% |
コモディティ | +7.26% |
ヘルスケア | +0.03% |
生活必需品 | +2.13% |
公益 | +2.49% |
航空 | -0.14% |
一般消費財 | +2.31% |
インド | +5.11% |
新興国 | +9.24% |
2023年の各指数の月間騰落率
各指数の月間騰落率です。2023年相場も後半に入ってきました。こうやって並べてみてみるとどの指数も堅調です。
主な出来事|FRBによる追加利上げと決算発表
7月相場をブログ記事と図解で振り返ります。今月はFRBによる追加利上げと企業決算がありました。気になる週の記事をクリックしてみてください。
世界経済(マクロ環境)
インフレ動向
- 2022年11月、12月、2023年1月のCPIが3カ月連続で上昇し、インフレの収まりが観測された。
- 2023年2月のCPI、PPI、PCEが予想を上回り、インフレ再燃の懸念が高まる
- 3月 雇用統計は平均受給が予想を下回る。CPIは予想通り、PPI予想を下回る
- 4月 雇用統計、CPI、PPIはいずれも予想を下回る。インフレ再燃は認められず
- 5月 雇用統計は予想を上回る。CPI、PPIは概ね予想通り
- 6月 雇用統計はまちまち。CPI、PPIは予想を下回る。インフレ鎮静化の兆候
- 7月 雇用統計は平均時給が予想を上回る。CPI、PPI共に予想を下回る
FOMCによる金融政策
- 2022年7月 75bp、9月100bp、11月75bp、12月50bpの利上げ。
- 2023年2月 25bp、3月25bpの利上げ。5月25bp利上げ。6月利上げ一時的に停止。
- 6月FOMCにて利上げを一時停止。今後、2回の再利上げの可能性を示唆
- 7月FOMC 25bp追加利上げ
米国景気
- 2四半期連続でGDPがマイナス成長となり、テクニカルリセッション(景気後退期)入り
- ISM製造業・非製造業の両指数が50を下回っており、景気の先行きに不透明感が広がっています
- シルバーゲート銀行が経営破綻、クレディ・スイスをUBSが買収、ドイツ銀行も経営悪化懸念
- 5月に発表された経済指標(ミシガン大学、ニューヨーク連銀など)は軒並み悪く景気悪化が鮮明
- 6月の経済指標はまちまち。景気は底堅い
- 7月の経済指標も底堅い結果
企業決算
- 2023年4月~5月に発表された企業決算は、大型ハイテク株を中心に予想を上回る堅調な結果。
- エヌビディアが超絶決算。AIは実需フェーズに。
- 2023年7月に発表された企業決算は底堅い
相場展望
前月に続き大きく上昇した一カ月。2023年相場は嘘のように強いです。FRBによる金融政策は未だ追加利上げもあるにも関わらず。です。流石に株式市場は楽観しすぎのようにも見えます。8~9月はサイクル(季節性)的にも弱い時期なので、一時的に調整が入る可能性はあるもののこの強い相場が年末どの位置にいるのかに非常に注目です。
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