このブログ記事のポイント
・主要指数 一週間の動き
・一週間の出来事
・週間セクター騰落率
・S&P500 日足チャート
・経済指標の結果
・FOMC 利上げ予想
・来週の経済指標の予定
・相場展望
今週の米国市場の主なトピックは、フィッチ・レーティングス社が米国債をAAA→AA+に格下げしたことでした。これを受け米国長期金利が急上昇。株式市場は大いに荒れました。4週間ぶりに下落の一週間となりました。
このブログ記事では個人投資家目線で米国市場の一週間を網羅的にまとめました。株式市場が上下している理由や世界経済の動向を把握し、あなたの投資成績の向上にお役立てください。
米国市場 一週間のまとめ
米国主要指数 一週間の動き
指数 | 週間騰落率 |
---|---|
S&P500 | -2.27% |
ナスダック | -2.85% |
NYダウ | -1.11% |
ラッセル2000 | -1.21% |
米国10年金利 | +2.20% |
VIX | 17.09(+7.28%) |
Fear & Greed | 69(GREED) |
主要指数は揃って大幅下落。S&P500、ナスダック、NYダウ、ラッセル2000いずれも下落しています。長期金利が大きく上昇。
VIX指数も17まで急上昇しており、Fear&Greed指数もEXTREME GREEDからGREEDまで落ちてきました。
米国市場 一週間の出来事
フィッチ・レーシングス社が米国債を格下げ
格付け会社フィッチ・レーティングス社は米国の長期債を「AAA」から「AA+」に1段階引き下げたと発表しました。「ウオッチネガティブ」としていた格付け見通しは「安定的」に変更しました。格下げの理由について、債務上限の対立と土壇場での解決が繰り返されてきたことを挙げ、あそた。これを受け米国長期金利が急上昇し株式市場の下落要因となりました。
雇用統計
米国の非農業部門雇用者数は187K増(予想200K増)と予想を下回りました。平均時給は前月比0.4%(予想0.3)、前年比4.4%増(予想4.2%増)と予想を上回り、まちまちの結果となりました。
米国市場 週間セクター騰落率
今週は厳しい下落となりました。エネルギーセクター以外はどのセクターも大幅下落。特に下落幅が大きかったのは、クリーンエネルギー、ヘルスケア、公益セクターでした。
セクター | 騰落率 |
---|---|
ハイテクグロース | -2.98% |
半導体 | -3.96% |
クリーンエネルギー | -5.48% |
小型株 | -1.15% |
金融 | -0.82% |
工業 | -1.74% |
素材 | -1.99% |
エネルギー | +1.25% |
コモディティ | -1.30% |
ヘルスケア | -5.01% |
生活必需品 | -1.91% |
公益 | -4.55% |
航空 | -4.38% |
一般消費財 | -0.70% |
インド | -1.05% |
新興国 | -1.95% |
S&P 500 日足チャート
S&P500のチャートは25日移動平均線(青線)まで下落してきました。金曜には上髭を引いて下落と非常に厳しい形です。通常であれば25日移動平均線も割れ50日移動平均線(ピンク線)まで下落するでしょう。場合によっては一時的に下落トレンドに入る可能性もあります。無理せず下げ止まりを待ちましょう。
一週間で発表された経済指標の結果
ISM製造業購買担当者景気指数☆☆☆
結果46.4 予想46.8
JOLT求職☆☆☆
結果9.582M 予想9.610M
ADP非農業部門雇用者数☆☆☆
結果324K 予想189K
失業保険申請件数☆☆☆
結果227K 予想227K
サービス業購買部協会景気指数☆☆☆
結果52.3 予想52.4
ISM非製造業指数☆☆☆
結果52.7 予想53.0
雇用統計☆☆☆
非農業部門雇用者数
結果187K 予想200K
平均時給(前月比)
結果0.4% 予想0.3%
失業率
結果3.5% 予想3.6%
次回FOMC 利上げ予想
次回のFOMCは9月20日。25bp利上げ予想は13.0%と先週から7.0ポイント下がりました。利上げの判断材料となるCPIとPPIの結果が待たれます。
来週の経済指標
来週は消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)に注目。原油がここ一カ月上がっているのでCPIは高い数字が出るかもしれません。もしCPIが予想を上回りさらなる利上げが必要となれば株式市場は一段下落するリスクがあります。
来週の相場展望
前述の通り指数のチャートは残念ながら崩れています。そんな中、来週はCPIとPPIの結果発表を控えているため上に抜けていくのは難しいでしょう。
加えて夏枯れの8月。米国市場は8月は例年あまり動かないことが多いですが市場参加者が少ないためちょっとした懸念で株価が大きく下落する可能性があります。逆に言えば、反発したところはよいショートチャンスかも知れません。
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米国市場月間レポート
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出典/参考資料
- 経済ニュース全般 |Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/ - 経済指標|Invensing.com
https://jp.investing.com/economic-calendar/ - チャート|TradingView
https://jp.tradingview.com/ - FOMC 利上げ予想|CME FedWatch
https://www.cmegroup.com/ja/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html
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