このブログ記事のポイント
・主要指数
・S&P500 月間騰落率
・月間セクター騰落率
・2023年の各指数の月間騰落率
・主な出来事
・世界経済(マクロ環境)
・相場展望
投資家の皆さん 株式市場の最新情報キャッチアップ出来てますか?
日々の値動きも大事ですが、週単位、月単位、さらに年間の大局観をつかむことが投資の鍵です。なぜなら、中長期の動きを把握することで大きなトレンドに乗るチャンスが生まれるからです。
このブログ記事では2023年9月の株式市場のポイントをまとめました。
主要な指数の動きや、今年のS&P500の各月の動き、主要セクターの動向、そして世界経済の概況に焦点を当て、10月の展望についても考察します。
記事を読み終えれば、株式市場の現在地がよりクリアに見えてくるハズです。
米国株式市場のハイライト
主要指数|揃って大幅下落
指数 | 騰落率 |
---|---|
S&P500 | -4.87% |
NYダウ | -3.50% |
ナスダック | -4.87% |
ラッセル2000 | -6.03% |
米国10年金利 | +11.31% |
日経平均 | -2.33% |
TOPIX | -0.37% |
マザーズ | -4.02% |
VIX | +29.13% |
主要指数は揃って大幅下落。
ラッセル2000 -6.03%、ナスダック-4.87%、S&P500-4.87%、NYダウ-3.50%と全面安の一カ月となりました。
S&P500 月間騰落率
S&P500は8月に続き下落。今年最大の下落幅となりました。
季節性(サイクル)の通り、今年は2月、8月、9月に下落しています。
月間セクター騰落率
セクターごとの月間騰落率をまとめました。今月はどのセクターも軟調でした。
航空(-11.53%)、クリーンエネルギー(-10.52%)、ヘルスケア(-9.94%)の順に下落。
これらのセクターは8月も同じくらい下落していたので2カ月で20%近い下落となっています。
セクター | 騰落率 |
---|---|
ハイテクグロース | -5.22% |
半導体 | -6.45% |
クリーンエネルギー | -10.52% |
小型株 | -6.29% |
金融 | -3.52% |
工業 | -6.33% |
素材 | -5.24% |
エネルギー | +1.65% |
コモディティ | -1.02% |
ヘルスケア | -9.94% |
生活必需品 | -5.43% |
公益 | -6.40% |
航空 | -11.53% |
一般消費財 | -5.70% |
インド | +1.55% |
新興国 | -4.18% |
2023年の各指数の月間騰落率
各指数の月間騰落率のまとめです。
米国10年金利は11.31%の上昇。VIX指数も29.13%も上昇しています。
主な出来事
各週の出来事を振り返ります。気になる週の記事をクリックしてみてください。
世界経済(マクロ環境)
世界経済(マクロ環境)の動向をインフレ、金融政策、米国景気の観点からまとめました。
インフレ動向
- 2022年11月、12月、2023年1月のCPIが3カ月連続で上昇し、インフレの収まりが観測された。
- 2023年2月のCPI、PPI、PCEが予想を上回り、インフレ再燃の懸念が高まる
- 3月 雇用統計は平均受給が予想を下回る。CPIは予想通り、PPI予想を下回る
- 4月 雇用統計、CPI、PPIはいずれも予想を下回る。インフレ再燃は認められず
- 5月 雇用統計は予想を上回る。CPI、PPIは概ね予想通り
- 6月 雇用統計はまちまち。CPI、PPIは予想を下回る。インフレ鎮静化の兆候
- 7月 雇用統計は平均時給が予想を上回る。CPI、PPI共に予想を下回る
- 8月 雇用統計はまちまちの結果。CPIは予想を上回るも、PPIは予想を下回る
- 9月 雇用統計はまちまちの結果。CPIはまちまち、PPIは予想通り
FOMCによる金融政策
- 2022年7月 75bp、9月100bp、11月75bp、12月50bpの利上げ。
- 2023年2月 25bp、3月25bpの利上げ。5月25bp利上げ。6月利上げ一時的に停止。
- 6月FOMCにて利上げを一時停止。今後、2回の再利上げの可能性を示唆
- 7月FOMC 25bp追加利上げ
- 8月FOMCなし
- 9月FOMC利上げ見送り
米国景気
- 2四半期連続でGDPがマイナス成長となり、テクニカルリセッション(景気後退期)入り
- ISM製造業・非製造業の両指数が50を下回っており、景気の先行きに不透明感が広がっています
- シルバーゲート銀行が経営破綻、クレディ・スイスをUBSが買収、ドイツ銀行も経営悪化懸念
- 5月に発表された経済指標(ミシガン大学、ニューヨーク連銀など)は軒並み悪く景気悪化が鮮明
- 6月の経済指標はまちまち。景気は底堅い
- 7月の経済指標も底堅い結果
- 8月の経済指標はまちまち
- 9月の経済指標もまちまち
相場展望
8月に続き9月も下落。株式市場は酷い有様です。
株式市場が荒れている主な原因は、長期金利の大幅な上昇です。
イマイチ原因もはっきりしないまま(金融政策は予想通りであるため)、長期金利は高値を更新し続けています。これでは株価は上昇できません。
加えて引き続きの原油高。CPIなどを見ると、インフレの再燃は認められないものの今後はどうなるか懸念が残ります。
2023年は年末高はあるのか。少し弱気になりつつも明確に売られ過ぎの状態ですので反転に期待したいところです。
この9月の下落は今年最高の買い場になるのか、それとも底抜けるのか。
年末に答え合わせをしましょう。
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